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交響曲 2023.04.10


シャルル・グノー 交響曲3曲と小交響曲。さすが、才気あふれる曲に感心。フランス的なおしゃれな雰囲気に満ちて、軽快でさわやか、気品があって楽しい。1,2番のマリナーの演奏は、これら曲の魅力を存分に伝えており、オケもぴったり。3番は未完でいわくつきの録音。小交響曲は木管合奏で、こちらもとても気品がある。断然、お気に入りです。

交響曲1 2023.04.05
ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管


グノー 交響曲1番、ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管。晴れやかに弾む出だしにハッとする。古典的な佇まいに気品ある旋律が魅力的。古風な2楽章は弦の掛け合いが見事。3楽章は格調高いワルツ形式のスケルッツオ、4楽章はゆったり始まり、溌溂と力強く展開する。オケの合奏能力が高くメリハリが利いて上手い。曲、演奏ともに魅力があり、お気に入り。

交響曲2 2023.04.05
ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管


グノー 交響曲2番、ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管。古典的な打ち込みに始まり晴れやかな3拍子になる。2楽章は弦のゆったりした優しい響きに気品がある。3楽章は怪しげな雰囲気もあるリズミカルなスケルッツオ、4楽章は爽やかな弦が先導して軽快に進み、ウキウキするような気分を維持したまま、歯切れ良く終わる。

交響曲3 2023.04.05
オレグ・カエターニ/スイス・イタリア語放送管


グノー 交響曲3番、オレグ・カエターニ/スイス・イタリア語放送管。未完の3番は2楽章まで、一部指揮者の補筆が入っているもの。1楽章は落ち着いた弦楽合奏で始まり、厳しさと激しさをもって進むが、あっけなく終わってしまう。2楽章は弦の落ち着いた柔らかな3拍子。いずれもまさに未完という感じで物足りないのは仕方がない。

小交響曲 2023.04.05
ヤン・ウーロフ・ヴェディン/ストックホルム・シンフォニエッタ
エド・デ・ワールト/オランダ・ウィンド・アンサンブル

グノー 小交響曲、ヴェディン/ストックホルム・シンフォニエッタとワールト/オランダ・ウィンド・アンサンブル。9人の木管合奏+Hrnの曲。1楽章はゆったりした序奏より軽快ににおどけた感じに。2楽章は穏やかな3拍子。3楽章は早いスケルッツオで、細かな掛け合いが面白い。4楽章は軽快で楽し気、おしゃれ。木管奏者なら一度はやってみたい曲でしょう。

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