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交響曲1 2023.05.01
インドルジヒ・ローハン/プラハ響

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲1番、インドルジヒ・ローハン/プラハ響。深みのある弦により悲劇的に始まる。ショパンに似た感じもある。2楽章は滑らかで穏やかな中にしっかりした盛り上がる。3楽章は厳格な3拍子と楽し気なメヌエット。4楽章はモーツアルトに似た感じ。古典的な様式の中で様々な要素が変化する。

交響曲2 2023.05.02
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ/ケルン・アカデミー

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲2番、ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ/ケルン・アカデミー。ピリオド楽器による演奏はとても雰囲気がある。静かに始まりすぐに明るく古典的になって盛り上がる。2楽章は穏やかで流れるよう。3楽章は歯切れ良い3拍子のメヌエット。4楽章も古典的で明るく歯切れ良い。

交響曲3 2023.05.02
ヨハネス・モエサス/ハンブルグ響

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲3番、ヨハネス・モエサス/ハンブルグ響。弱音からの悲劇的な展開に、古典的で明るい爽やかさが交差する。寂し気に始まる2楽章は流れるような3拍子を挟み静かに閉じる。3楽章は古風で軽快、溌溂、細やか。4楽章はやはりモーツアルト的、短調で盛り上がる。

交響曲4 2023.05.02
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ/ケルン・アカデミー

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲4番、ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ/ケルン・アカデミー。弱音から寂し気に始まるが、早く活動的になって堂々と終わる。2楽章は穏やかな3拍子で静かに終わる。3楽章は軽快なスケルッツオ、4楽章は穏やかさも挟んで劇的に展開し、明るく盛り上がって終わる。ピリオド楽器の音色が魅力的。

交響曲5 2023.05.02
クリストフ・シュペリング/ダス・ノイエ・オルケスター
フリーダー・ペルニウス/シュトゥットガルト・ホープカペレ

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲5番、クリストフ・シュペリング/ダス・ノイエ・オルケスターとフリーダー・ペルニウス/シュトゥットガルト・ホープカペレの2つの演奏。Hrn,Trpによる激しい出だし、短調の流れるような旋律より悲劇的に終わる。2楽章は早く力強い。3楽章は柔らかく流れるよう。4楽章は激しく、途中可愛らしく、最後は激しく盛り上がる。

交響曲6 2023.05.02
フリーダー・ペルニウス/シュトゥットガルト・ホープカペレ

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲6番、フリーダー・ペルニウス/シュトゥットガルト・ホープカペレ。優しい出だしから主題が繰り返される。明るく快活になってロマン派古典的に進む。2楽章は落ち着いた感じの3拍子に重々しさも交える。3楽章は活発さと静けさが交互に歯切れ良く進む。4楽章も明るく激しさを増しながら盛り上がる。

交響曲7 2023.05.02
クリストフ・シュペリング/ダス・ノイエ・オルケスター

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲7番、クリストフ・シュペリング/ダス・ノイエ・オルケスター。ゆったりと始まり重々しさが加わって悲劇的に進み速度を上げて終わる。2楽章は古風なスケルッツオ、3楽章は落ち着いた感じで、Claの旋律が弦に受け継がれ堂々と進む。切れ目なく4楽章に入り、悲劇的に盛り上がる。

交響曲1-7 2023.05.06

ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ 交響曲7曲を聴いた。古典的な様式、規模感など枠組みや構成は共通しているが、各曲、各楽章にそれぞれ多彩な曲想が組み込まれていて、それぞれを一言で言い表わすのが難しい。暗さや明るさ、ドラマチックと軽快さ、それらが交差するのが面白い。

交響曲1-7 2023.05.06

心に残る魅力的なメロディーは見当たらないが、時折、モーツアルトを思わせる雰囲気がある。均整がとれていて、かつ雄弁。いずれのオケの演奏もうまいが、ケルン・アカデミー、ダス・ノイエ・オルケスター、シュトゥットガルト・ホープカペレは、さすがにお手の物といった感じで、古楽器の音色も楽しめる。とても歯切れがよく、Timpもそれぞれ違った音色で面白い。

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