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交響曲1 2024.02.14
ウラディーミル・ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響

ノスイレフ 交響曲1番、ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響。1楽章は混とんとした中、時折、スクリャービンに似た響きの憧れが見え隠れしClaで寂しく終わる。2楽章は素朴な木管よリ盛り上がりロシア的な哀愁も感じる。3楽章は疾風が過ぎ夢のような木管のワルツとなる。4楽章は早い舞踏から軽快に爽やかに進む。お気に入りです。

交響曲2 2024.02.15
ウラディーミル・ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響

ノスイレフ 交響曲2番、ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響。ショスタコーヴィッチに献呈された。より現代的で厳しい。1楽章はTimpと弦の強いメッセージ。2楽章は木管、鳥が動き回るようで滑稽。3楽章は金管、不穏なアンサンブルの中にジャズ組曲のような部分もある。4楽章は早いざわめきにPercが刺激的。落ち着いて沈むように終わる。

交響曲3 2024.02.15
ウラディーミル・ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響

ノスイレフ 交響曲3番、ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響。木低の不気味な開始、Flの民謡調の旋律が発展し、特異なリズムと共に繰り返され消えていく。2楽章は滑稽な小動物の動き。同じ音形が繰り返され大きくうねった後に静まる。3楽章は行進曲風に始まるが、最弱音まで引いた後、重い低弦から再び勢いは戻り、打ち込みで終わる。

交響曲4 2024.02.15
ウラディーミル・ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響

ノスイレフ 交響曲4番、ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響。1楽章は23分と長い。最弱音よりグロッケンで神秘的に始まりTrpが叫ぶ。各楽器に加え、ピアノ、各種Perc、チャイムも入り、強弱をつけ不安に延々と進む。2楽章はリズムが波のように繰り返し、Tubaが即物的に使われる。グリッサンドの下降より徐々に静まり消えていく。

交響曲 2024.02.19
ウラディーミル・ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響

ノスイレフ 交響曲、ヴェルビツキー/サンクトペテルブルク国立アカデミー響。全曲現代的だが、1番は神秘的でロマンチックな情熱もあり、4曲中一番面白い。2番以降は徐々に現代性が高まり、奥行きのある暗い色調、小動物のざわめき、多彩なPercによるアクセントは共通。不協和音の緊張感、滑稽さ、ほんの少しの素朴さと安らぎを感じる、お気に入りです。

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