マガジンのカバー画像

いぬとうさぎのオーケストラ

568
Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

ジグムント・ストヨフスキ (1870 1946 76)

交響曲1 2022.09.18 アントニ・ヴィト/ラインランド=プファルツ州立フィル ストヨフスキ 交響曲1番、ヴィト/ラインランド=プファルツ州立フィル。昔この作曲家のTrbソナタをよく聞いた。1楽章は暗い幕開けから情熱的に展開、2楽章は落ち着いたClaソロよりさまよえるオランダ人のような主題が現れ、3楽章は弦と木管の風のような細かな動き、4楽章は主題を引き継ぎ、R.シュトラウスのように進む。

エミル・ムウィナルスキ (1870 1935 65)

交響曲「ポーランド」 2022.09.20 ヤチェク・カスプシク/ワルシャワ・フィル エミル・ムウィナルスキ 交響曲「ポーランド」、ヤチェク・カスプシク/ワルシャワ・フィル。ポーランドの作曲家でワルシャワ・フィル創立指揮者。演奏者ともに自国愛、民族愛に満ちた曲。全編、至るところが抒情的、情熱的で劇的、チャイコフスキーに似た曲想でぐんぐん進む。勢いに押されてお気に入りです。

ヘルマン・ズーター (1870 1926 56)

交響曲ニ短調 2022.09.18 ダグラス・ボストック/アールガウ響 ズーター 交響曲ニ短調、ボストック/アールガウ響。ほの暗い出だしから嵐のように盛り上がる。ロマンチックな旋律に華やかなHrn、Trp。2楽章も特徴的なリズムの行進曲に金管が堂々と鳴り渡る。3楽章は豊かなアダージョ、4楽章は徐々に盛り上がりきらびやかで壮大に完結。オケも上手い。お気に入りです。

ルイ・ヴィエルヌ (1870 1937 67)

交響曲イ短調 2022.09.20 ピエール・バルトロメー/リエージュ・フィル ルイ・ヴィエルヌ 交響曲イ短調、ピエール・バルトロメー/リエージュ・フィル。全体的な雰囲気はフランクに似ている。落ち着いた出だし、暗めの厚いサウンドはオルガンを思わせる。深く重層的で神秘的な2楽章、激しい嵐を思わせる3楽章、躍動感があって疾走する4楽章。最後は明るく力がみなぎって終わる。お気に入りです。 オルガン交響曲1-6 2020.09.21 ダニエル・コンゼンパ エリック・ブルツ ハヨ

パウル・ビュットナー (1870 1943 73)

交響曲1-4 2022.09.23 ルドルフ・ノイハウス/ドレスデン音大響 ゲルハルト・プリューガー/ライプツイッヒ放送響 ハインツ・レグネ/ライプツイッヒ放送響 ゲルハルト・プリューガー/ベルリン放送響パウル・ビュットナー 交響曲1番をルドルフ・ノイハウス/ドレスデン音大響、2番をゲルハルト・プリューガー/ライプツイッヒ放送響、3番をハインツ・レグネ/ライプツイッヒ放送響、4番をゲルハルト・プリューガー/ベルリン放送響のそれぞれの演奏を聴いた。後期ロマン派の音楽なのだが、

レオカディヤ・カシュペロヴァ (1872 1940 68)

交響曲ロ短調 2022.09.15 ジェーン・グローバー/BBCコンサート管 レオカディヤ・カシュペロヴァ 交響曲ロ短調、ジェーン・グローバー/BBCコンサート管のライブ。ロシアの女性作曲家。正当なロマン派、情感豊かな旋律、均整の取れたオーケストレーション。優しさやあたたかさ、なつかしさを感じる。ちょっと長くて凡庸といえばそうだけど、お気に入りです。

フリアン・カリージョ (1875 1965 90)

交響曲1 2022.09.12 ホセ・ミラモンテス・サバタ/サン・ルイス・ポトシ響 フリアン・カリージョ/ラムルー管カリージョ 交響曲1番、サバタ/サン・ルイス・ポトシ響とカリージョ/ラムルー管の2つの演奏。穏やかな夜明けのような旋律がうねるように盛り上がる。情緒的で牧歌的な旋律が、どこかワーグナーのように広がる。最後まで明るく毒のない曲想で好感は持てるが、やや一本調子で長く感じてしまう。 交響曲2 2022.09.13 ホセ・ミラモンテス・サバタ/サン・ルイス・ポトシ

ドナルド・フランシス・トーヴィ (1875 1940 65)

交響曲ニ長調 2022.09.11 ジョージ・ヴァス/マルメ歌劇場管 ドナルド・フランシス・トーヴィ 交響曲ニ長調、ジョージ・ヴァス/マルメ歌劇場管。終始明るく健康的で、おおらかな曲。1楽章は長大、全体で58分の演奏時間は、曲想が穏やかなだけに長く感じられる。2楽章の付点のリズムが躍動的。ロマン派で、時折、ベートヴェンやブラームス的な部分もある。

ハヴァーガル・ブライアン (1876 1972 96)

交響曲 2022.09.06 ハヴァーガル・ブライアン 交響曲全32曲を聴いた。1番は世界最長といわれる120分の大作、4番までも50分近い曲が続くが、5番以降は15-30分程度となる。いくつかグループ分けできそうだが、全体的に断片を集めた自由で瞑想(迷走)的な印象で、いずれも形式的に交響曲とは言えそうもない。 交響曲1「ゴシック」 2022.08.31 オンドレイ・レナールト/スロバキアフィル、スロバキア放送響 ブライアン 交響曲1番「ゴシック」、オンドレイ・レナール