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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2022年1月の記事一覧

フィリップ・ヤルナッハ (1892 1982 90)

シンフォニア・ブレヴィス 2022.01.31 ラインハルト・ペータース/フィルハーモニア・フンガリカ フィリップ・ヤルナッハ シンフォニア・ブレヴィス、ラインハルト・ペータース/フィルハーモニア・フンガリカ。18分程度の小さな交響曲。20世紀頭の不安な感じの曲だけど、あまり重量感や悲壮感はない。本当はもっと重苦しい現代的な曲なのだと思うが、比較的さらっとしたシンフォニックな演奏。

ルドヴィク・イルゲンス=イェンセン (1894 1969 75)

交響曲ニ短調 2022.01.3 ビャルテ・エンゲセト/ボーンマス響 イルゲンス=イェンセン 交響曲ニ短調、ビャルテ・エンゲセト/ボーンマス響。静かに始まり短調の緊迫感をもって盛り上がる。力強さ、哀愁、静けさが入り混じっていい感じ。2楽章はゆったり寂しい感じがフーガを経て盛り上がる。3楽章も神経質な掛け合いで進行するが、案外あっけなく終わってしまう。

ジェームス・プライス・ジョンソン (1894 1955 61)

ハーレム・シンフォニー 2022.01.09 マリン・オールソップ/コンコルディア管 ジェームス・ジョンソン ハーレム・シンフォニー、オールソップ/コンコルディア管。黒人ジャズピアニストによるジャズテイストな曲。オケは大学オケのよう。軽いノリで陽気な1楽章、のんびりした2楽章、3楽章はラグタイム、4楽章は物悲しさから盛り上がる。この時代のヨーロッパにない気楽さを感じる

クヌドーゲ・リスエア (1897 1974 77)

交響曲1 2022.01.23 ボー・ホルテン/オーフス響 クヌドーゲ・リスエア 交響曲1番、ボー・ホルテン/オーフス響。デンマークの作曲家で、5曲の交響曲を通じて軽いタッチで、いずれも20分程度。重苦しさや深い哀愁は感じない。ちょっと楽し気で映画音楽みたいな1楽章、さわやかな哀愁を感じる2楽章、滑稽な中に親しみを感じる3楽章。オケはまずまず。 交響曲2 2022.01.23 ボー・ホルテン/オーフス響 クヌドーゲ・リスエア 交響曲2番、ボー・ホルテン/オーフス響。15

ジョージ・ガーシュウィン (1898 1937 39)

(番外編) ジョージ・ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー アラン・ギルバート/NDRエルプフィル、小曽根 真小曽根真ファン必見!! 今まで聴いた中で最高のラプソディー・イン・ブルーです。ブラームスのお膝元ハンブルグのNDRエルプフィルとの共演は、美しい街並みと近代建築のホールと相まって、とても華やかで素敵。小曽根真の自在なアドリブは通常の倍以上?オケのメンバーも興味津々で聞き入っています。 ワクワクするようなドヴォルザークの序曲、躍動的な現代曲を挟んで、最高のパフォー

ソフィー=カルメン・エックハルト=グラマッテ (1901 1974 73)

交響曲1 2022.01.16 ルービン・グレヴィッチ/CBCウィニペグ響 エックハルト=グラマッテ 交響曲1番、ルービン・グレヴィッチ/CBCウィニペグ響。ロシアからカナダの女性作曲家。少し現代的で複雑な面があるが冷たさや激しさはなく、ロマン派後期の趣や優しさ、中間楽章では哀愁も感じる。後の2曲の交響曲ほど激しさや力強さが強調されておらず聴きやすく共感できる ピアノと管楽器のための協奏交響曲、交響曲2「マニトバ」2022.01.18 アレキサンダー・グロット/CBCフ

ジェリー・ビリク (1933 -)

吹奏楽のための交響曲 2022.01.20 ピエール・カイペルス/オランダ王立軍楽隊 ジェリー・ビリク 吹奏楽のための交響曲、ピエール・カイペルス/オランダ王立軍楽隊。ブロックMの気の利いたしゃれた高速マーチの印象とはかなり違った。Percと木管が入り乱れて緊張感を高める1楽章、静かで幻想的な2楽章、リズミカルでトリッキーな3楽章。このバンドはとても上手い。