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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年12月の記事一覧

シャルル・ケクラン (1867 1950 83)

交響曲1 2021.12.18 マニュエル・ローゼンタール/フランス放送協会管 シャルル・ケクラン 交響曲1番、マニュエル・ローゼンタール/フランス放送協会管の古いライブ録音。45分の大作。3拍子を基調に、一定のテンポで滔々と繰り返しながら前に進む感じで、派手ではないが盛り上がる場面が各所にある。頭に残るメロディーはなく、全体的にちょっと一本調子で面白みに欠ける 7人のスターの交響曲 2021.12.19 ジェイムス・ジャッド/ベルリン・ドイツ管 シャルル・ケクラン 7

シーグル・リー (1871 1904 33)

交響曲イ短調 2021.12.21 テリエ・ボイエ・ハンセン/クリスティアンサン響 シーグル・リー 交響曲イ短調、テリエ・ボイエ・ハンセン/クリスティアンサン響。ノルウェーの作曲家。非常に明快で分かりやすく、明るくて快活な曲。1楽章は躍動的、2楽章はゆったりなめらかで抒情的、3楽章はOb、Claより始まりちょっと古風でかわいらしく、4楽章はHrnが活躍し晴れ晴れとした印象。

ルーベン・リリェフォシュ (1871 1936 65)

交響曲変ホ長調 2021.12.21 マッツ・リリェフォシュ/イェーヴルボー響 ルーベン・リリェフォシュ 交響曲変ホ長調、マッツ・リリェフォシュ/イェーヴルボー響。スウェーデンの作曲家で、指揮者は作曲家の孫にあたる。全体的に明るく軽快、優しく結構細やかな印象。重量感はない。録音のせいもあるが、2楽章などちょっとだるい部分もあり、演奏にもっと歯切れ良さがあれば。

ゴードン・ジェイコブ (1895 1984 89)

交響曲1 2021.12.28 ハリー・ワーズワース/ロンドン・フィル ジェイコブ 交響曲1番、ワーズワース/ロンドン・フィル。5楽章。イギリスらしい響きでカチッとしていて歯切れがよい。現代的ですっきりした印象。メリハリが効いた中で2-4楽章では静けさや可愛さ、軽快さもあってとても楽しめる。終楽章はエネルギッシュでパンチの効いた若さを感じる。お気に入りです 弦楽のための交響曲 2021.12.30 ダグラス・ボストック/南西ドイツ・プフォルツハイム室内管 ゴードン・ジェ

クインシー・ポーター (1897 1966 69)

交響曲1 2021.12.25 イアン・ホブソン/シンフォニア・ヴァルソヴィア クインシー・ポーター 交響曲1番、イアン・ホブソン/シンフォニア・ヴァルソヴィア。3楽章形式の25分程度の曲。アメリカ的な歯切れのよいサウンドで新古典主義の曲。1楽章は淡々と進み華やかに終わる。2楽章はObによる哀愁を感じるメロディーから静かに展開、3楽章は爽やかな緊張感を伴って盛り上がる 交響曲2 2021.12.25 イアン・ホブソン/シンフォニア・ヴァルソヴィア クインシー・ポーター 

ヨアシム・メンデルソン (1897 1943 46)

室内交響曲 2021.12.26 ユルゲン・ブルーンス/ポーランド放送響 ヨアシム・メンデルソン 室内交響曲、ユルゲン・ブルーンス/ポーランド放送響。3楽章形式で15分程度の曲。新古典主義の曲で、編成は室内交響曲としては大きめで、1楽章など密度も高い。全体的に、緊張感、不安、風変わり、不安定といった印象。1楽章が少し盛り上がるが熱気はなく醒めた感じ。 交響曲2 2021.12.26 ユルゲン・ブルーンス/ポーランド放送響 ヨアシム・メンデルソン 交響曲2番、ユルゲン・ブ

ハンス・クラーサ (1899 1944 45)

小編成オーケストラとソプラノのための交響曲 2021.12.12 ウラディーミル・アシュケナージ/ベルリン・ドイツ響 ハンス・クラーサ 小編成オーケストラとソプラノのための交響曲、ウラディーミル・アシュケナージ/ベルリン・ドイツ響。チェコの作曲家。3楽章形式で15分程度の曲。静かな中で様々な楽器がせせこましく交錯する現代曲。ちょっと印象派的な部分もある。3楽章にソプラノ独唱が入るがあっけなく終わる。

パヴェル・ハース (1899 1944 45)

交響曲 2021.12.31 イスラエル・イノン/ブルノ響 ハース 交響曲、イノン/ブルノ響。チェコの作曲家。不気味なレチタティーボで始まり、重厚で冷たく輝く。2楽章ではピアノも入りモダンで緊迫感がある。途中、ミュートのTrbがふざけた感じを出し、ちょっと変わったマーチも出てくる。最後は重々しく盛り上がる。この人にも戦争の影響を感じてしまう。

シモン・ラクス (1901 1983 82)

シモン・ラクス シンフォニエッタ 2021.12.11 ハルムート・ローデ/NFMレオポルテディヌム管 ジョルト・セフチク/エルデーディ室内管シモン・ラクス シンフォニエッタ、ハルムート・ローデ/NFMレオポルテディヌム管とジョルト・セフチク/エルデーディ室内管の演奏。15分程度の短い弦楽合奏曲。戦前の作曲で新古典主義の簡素な明快さと明るさがある。中でも2楽章はちょっとフランス的でもあって粋な感じ。弦楽合奏の透明感がお気に入り シモン・ラクス 弦楽のための交響曲 2021.

ヴェルナー・エック (1901 1983 82)

ヴェルナー・エック 小交響曲 2021.12.11 ニコス・アティニャオス/フランクフルト・ブランデンブルク州立管 ヴェルナー・エック 小交響曲、ニコス・アティニャオス/フランクフルト・ブランデンブルク州立管。冒頭よりピアノの打ち込みの上に各楽器が重なってPercも入り盛り上がる。2楽章は暗めに静か。3楽章は一転して疾走する。4楽章は3発の打ち込みの繰り返しの後徐々に盛り上がる。少し破滅的。オケは荒い

エイヴィン・グローヴェン (1901 1977 76)

交響曲1「山脈に向かって」 2021.12.12 ペーテル・シルヴァイ/クリスティアンサン響 エイヴィン・グローヴェン 交響曲1番「山脈に向かって」、ペーテル・シルヴァイ/クリスティアンサン響。ノルウェーの民俗音楽をもとにした曲。全体的にソロ楽器が哀愁のある旋律を奏でるが、交響曲としての力感や構成感はなく、弱々しい印象。盛り上がりもなんだかあっけない感じで終わってしまう。 交響曲2「真夜中の時」 2021.12.12 ペーテル・シルヴァイ/クリスティアンサン響 エイヴィ

ジョン・ヴィンセント (1902 1977 75)

交響曲ニ長調 2021.12.05 ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管 ジョン・ヴィンセント 交響曲ニ長調、ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管。20分弱、古い録音。長めの序奏に続きスネアを伴い勢いづく。管楽器の使い方やスネアの利用などより、なんとなく曲想が吹奏楽の曲のようで、全体的にプアな印象となっている。終盤は快速になんだかドタバタで終わる。

シュテファン・ヴォルペ (1902 1972 70)

交響曲 2021.12.05 アーサー・ワイスバーグ/20世紀オケ シュテファン・ヴォルペ 交響曲、アーサー・ワイスバーグ/20世紀オケ。完全に現代音楽で、複雑怪奇、理解不能。無調でランダム。オケの機能面やサウンドに面白みのある曲でもなく、私の手に負えません。作曲年が私の生誕年というだけで、まだまだ面白みを感じるまでの修行が足りません。

ヘンリク・ヴァルス (1902 1977 75)

交響曲1 2021.12.06 ミハル・クラウザ/ポーランド放送響 ヘンリク・ヴァルス 交響曲1番、ミハル・クラウザ/ポーランド放送響。なかなか派手でかっこよく、ロマンチックで聴きやすい。映画音楽的でもあって、この時代の1つの在り方なのかと思う。1楽章は躍動的、2楽章はゆったりと情熱的、3楽章は軽妙で美しい3拍子、4楽章はお決まりの展開。お気に入りです。