介護交渉人

記事に寄せて。
http://president.jp/articles/-/25354?display=b

介護を家族以外に任せることで、家族は介護される人の一番心強い代理『交渉人』に徹することができます。

介護の各専門家や介護に関わる行政機関そして企業への交渉ごとをしてくれる方として、ケアマネージャーさんがいらっしゃいます。担当してくださったケアマネージャーさんが、この記事の川内さん風に言う良い意味で『お節介』な方で、私はとても助かってました。各機関との交渉ごとも随分して下さいました。ただ介護が高度かつ困難になってくると、役所をはじめ各機関での通常のルールでは対応しきれないことや実はルールが曖昧だったり、なかっかりということが出てきてしまうのが、まだまだ未成熟な介護の世界です。その際、意外と担当役所の担当課などがその裁量を持っていたりします。裁量を持っていたとしても、ルールがなかったりすると、動いてもらうのも大変です。その際の交渉ごとは、ただ論理的にお願いしてすむことではありません。『気持ち』や『感情』もしっかり伝えて、役所の人達に「どうにかしないと」と、思ってもらって動いてもらう必要があります。そのとき、一番の適任が家族なのだと思います。

介護は悪い方向に状況変化していくことが、比較的多いと思います。しかも変化するときは急なことが多いのではないでしょうか?その際、家族が介護に時間も気持ちも割かれていると、すぐに交渉の準備を整えられませんし、しっかり交渉できません。だから介護を極力専門家にお任せして、家族は少しでも余裕を持つようにした方が良いのだと思います。なんだか、このあたりの話は、会社でリーダーやマネジメントをしている役職者の方々のあるべき姿像と重なるかもしれませんね。きっと川内さんが書かれているマネジメント力の一つの要素に、交渉力もあるのだろうなと思います。

ちょうど昨日は前妻の三回忌でした。義弟さんが介護の仕事を始められていました。一生懸命働かれていました。そして私は介護のために仕事をやめなかったから、新しい家族と出会えたと思っています。介護の先に色々な人生が待っているのだと思います。そのためにも介護とどう向き合うかを考えるのは大切なことですね。

今を生きようと、介護のことを書くのは少しやめていたのですが、でも誰かが何かを感じてくれて、介護と仕事という日本の大切なテーマに対して目を向けてくれて、行動してくれることを願って、久々に介護のことを書きました。少しでも介護される人、介護する人が穏やかに、ときには楽しく過ごせますように。

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