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山形の姥神をめぐる冒険  #31

【引接山 隨願院 来迎寺 観音堂】 山形市七日町 2024年2月

 ふた目と見たくないような恐ろしさで、パワーを吸い取られそうな姥神である。山形市の中心部、七日町にある寺のお堂に閻魔王に対置してある。お堂の扉は鍵が掛けられていて、のぞき窓から見ることしかできなかった。お堂の壁には大きなムカサリ絵馬が掛かっている。薄暗い中に白い花嫁衣装が浮き上がって見えた。

 姥神のこのおどろおどろしさは何処がルーツなのか。
 もの凄く怖い姿かたちの老婆を、これでもかと追求して作ったみたいである。人間の想像力の限界に挑んだ労作、と思うと親しみが湧いてくる…?
いやいや、やっぱりそそくさと立ち去りたくなったのだった。


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