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山形の姥神をめぐる冒険 #35

【上生居 十一面観音】  上山市上生居  2024年4月

 芽吹き始めたアジサイとヨウシュヤマゴボウの枯れ茎に埋もれるように座っている。ほんわかと開いた口が優しい。お堂の中には子育て地蔵尊も祀られているようだから、この姥神も乳母的な役割を持つ村の守り神だったのだろう。
 日本昔ばなしに出てくるおばあちゃん、といった風情の座り姿である。


 お堂の向かいには地域の構造改善センターというのがあり、消防団員と思しき人びとが親しげに話しをしている。
 生居の七不思議と言われる三度栗と書かれた看板があるが、何なのかはわからない。昔からの言い伝えが色濃く残る地域だ。


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