ユーミンの振り付けなんなの

仕事の用でとなり町に行くときはいつもユーミンを聴いてボルテージを上げている。誰にもバレたくないから農園を出たあとでミュージックを開き、目的地の手前で切る。すこしだけ窓を開けて、熱っぽく歌いながら、土埃だらけの軽トラをかっ飛ばすのは気分がいい。でもふいに思いついたことで泣きたくなり、そのすがすがしさも哀愁をおびて、涙声で歌っている自分がかわいそうになってきた。ユーミンにもまだ歌っていないことはあるし、そもそも歌詞にしたって映えない、そういう役立たずの傷でしかない傷が勢力をふるい、泣かせにくるときには、一人でどう立ち向かえばいいのだろう。子曰く、オフコースを聴け。なんてウソ。ウソぴょーん。

子曰く、音楽で気が晴れても根本的解決ではない。

ところでユーチューブに『埠頭を渡る風』から『Destiny』に移っていく最高のライブの動画があったけど、あいかわらず謎のポーズを決めつづけているから「ダサかわい〜」と思ってしまった。パグと同じ。

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