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弱さと、愛情


「なんかあったら言いな」
「頼ってね」「力になりたいから」

言葉は、時に自由で、無責任である。

こんな言葉を渡してきたくせに
言葉の意味を成してくれる人なんて
今までいなかった。

本当に助けて欲しいときに限って
誰も助けてなんてくれなかった。

助けてと言うことも頼ることもできない私は誰よりも本音を隠すのが上手いから、気づいてもらえることなんてなくて、言えないなら気づいてもらえないなら、もう誰にも頼らないと、一人で生きて行くと決めた。

私が渡す優しさに見返りなんて一切求めてないし見返りがほしくて手を差し伸ばしてるわけじゃないけど、私だって助けて欲しいときなんていくらでもある。

どうしようもなく、弱くて強くなれなくて
明日が怖い日だってある。

だからもうこの先、私は死ぬまで誰にも弱さを見せられないまま死んでいくんだと思っていた。

______でも、

それが少しづつ変わってきた。

弱さを見せてもいいかもしれないと思える人たちに出逢えて、見せた弱さを受け入れてくれる人ができた。
弱さを見せても離れていかないし、気づいて手を差し伸べてくれる人ができた。

今までの周りは、貰うだけもらって離れていく人たちばかりだった。用がなくなったら捨てていく人たちばかりだった。
私を、寂しさを埋めるための道具にしか思ってない人たちばかりだった。

でも最近、はじめてすべてを見せてもいいかもしれないと思える人に出逢えて、救われた自分がいて。
上辺なんかの薄っぺらい言葉じゃなくて、出逢えてよかったって本気で言ってくれる人が、本気で向き合ってくれる人ができた。

この人なら信じてもいいのかもしれないと。

弱さを見せても受け入れてくれる人と、相手のダメなところも愛せてしまうような人に出逢えたわたしは、生きることを諦めなくてよかったと、こんな時ほど強く身に染みて感じてしまう。

そんなあなたたちがいるから、きっとこれから先もダメになってもまた立ち上がることができるんだと思うよ。

人間なんてすぐ裏切るし上っ面の言葉だって平気で吐くし信用なんてしてなかったけど、信じてもいいのかもと思わせてくれたあなたたちを、私は少しずつ信じてみようと思うんだ。

あなたが辛くて弱さに押し潰されそうなときは私が暗闇から連れ出すし、誰もが見放して離れていっても、そばに居るから。

愛された事実を、私は忘れないよ。

たったそれだけの事実が
これからの私を生かしていくんだ。

そうやって私はまた、何度でも

強くなれるから。

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