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ピアノっていいのよ

 私実はもうかれこれ10年以上ピアノを習っています。私の幼少期なんて碌なことはなかったんですが、ピアノはずっと僕のそばにいてくれました。そんなわけで、ピアノの本体の魅力について語ってみようと思います。ピアノ曲については長くなるので気が向くまではやらないです。

1.僕とピアノの関係
 僕がピアノと出会ったのは幼稚園の時です。その時それはたった一人の友人でした。僕と同い年、僕と同じ見た目、僕と同じ力、僕と同じ声。他人からは決して得ることのできない安心感がそこにはありました。彼は僕の感情を音という形にして応えてくれます。調律のあったピアノの音は僕の複雑怪奇な心情を幾何学的にほどいて、僕を励ましてくれたのでした。ピアノは僕の思いにしっかり応えて、その通りの音を返してくれます。それはとても心地のいいものでした。どこまでも僕に寄り添い、慰め、包み込んでくれるのです。自分のことは嫌いなのであまり自分の演奏は好きではないです。でも、ピアノのおかげで間違いなく僕の世界は豊かになっていたのでした。ピアノには感情も温もりもありませんが、それが良かったのです。裏切りも悪意もない拠り所がただ欲しかった僕にとって唯一の光でした。ピアノにだけ本当の感情を吐露して生きてきました。そうしてだんだんと音楽に魂を売っていく人生に突入していきます。
 僕はピアノのことが大好きです。好きすぎて昔はピアノにメンヘラムーブとかいう意味のわからないことをしてた多分。人生で聞いてきた中で一番好きなピアノ曲は初代電子のデモ曲の一つなくらいです。初恋と言っては大袈裟かもしれませんが、唯一僕が無条件で僕である瞬間というのは、おそらく自分が楽しくピアノを弾いている時なんじゃないかと思っています。そのくらい重要な存在なのです。

2.私のピアノ遍歴
 今自宅にいるのは2代目の電子さん。幼小で使っていた初代電子にもかなり思い入れはありましたが、泣く泣くお別れしました。そのほかお世話になってきたピアノは、中学校の部活動でお世話になった音楽室のE*****98(パスワードに使ったりするので伏せ字で)はもう忘れられない相棒ですね。あとはピアノ教室の子。最近さらにいいなと思うようになってきています。あとは文化ホールの彼とか1年に一回発表会でお世話になる彼とか。ほんとにいろんなピアノにこれまでお世話になってきています。それぞれ個性はあるけど基本僕の味方をしてくれます感謝感謝。
 中学校に入るまでは、完全に自分のためだけにピアノを弾いていました。文字通り精神安定剤です。吹奏楽部(なぜかピアノがあった)に入ってからはほぼ毎日学校でピアノを弾いていましたがそれは自分のためだけじゃなかったっていうのが今考えると感慨深いです。ジャズという音楽に出会ったのも大きいです。ピアノは僕が化けの皮を手にする支えにもなってくれました。

3.勝手に思うピアノの魅力
 ここからはちゃんとピアノのいいところについて語っていこうと思います。
 まず、一般常識として、ピアノは「楽器の王様」と呼ばれています。

1.音域がとても広い
2.多様に出せる音色
3.音量を自由に変えられる
4.同時にたくさんの音が出せる
5.独奏も合奏もできる

スガナミ楽器HPより

ピアノの魅力は一言では語り尽くせないので、感覚に分けて魅力を語ります
 まずは視覚。300年という歴史の中で磨かれたあの美しいフォルム。細い脚。そして黒く光るその躯体。白と黒に整列した鍵盤。そして蓋を開ければその空間に全てを引き込んでしまうかのようなあの雰囲気。
 次に触覚。木の温もり、響板の手触り、打鍵するときに動く機構の感じ。ペダルと連動して動く鍵盤。
 嗅覚。みなさんピアノの匂いってどんなだと思いますか?電子ピアノはないんですがアコースティックだと個体によっていろんなのがあるので見かけたら嗅ごう。感動した人がいたら連絡してくれ。
 最後に聴覚。ピアノの音って癒しですよね。空間を適度な緊張で包み、緩やかに外に広がってゆく響き。ピアノ一つでその場をいとも簡単に支配してしまうあの感じ。他のどの楽器にも出せない音域で、音色で、私の心は掴まれてしまいます。
 またピアノの持つ魅力として、いろんな形で輝けるというのがあると思います。ピアノ1台はもちろん複数台で演奏してみたり、合唱団や弦楽器を従えてみたり。中でも1番かっこいいと思うのはオーケストラを従えてる時のピアノです。それでこそ!って感がとてもある。ぜひ「ピアノ協奏曲」で検索を。おすすめは辻井さんがラフマニノフ弾いてるやつです。

4.ピアノとこれからも
 長々長々書いてきましたが、要するに伝えたいのは僕がピアノ大好き人間だということです。もはや僕の一部と言って過言でないかもしれません。これからもピアノは僕の大切な相棒です。こんなことばっかり言ってると彼女に怒られそうですが、ピアノにしかできないことがあるように彼女にしかできないこともたくさんあるんですよって言う話はまた別の機会にしましょうね。

5.あとがき
 最近フラッシュバックやみラッシュ入ってたのでいっそのこと昔のことを書き出してみようと思ったのでやってみた次第。やってらんないね。まじでピアノなかったら生きてなかったやろうなと思います。思い出に残ってる曲で黒歴史掘り起こすチャレンジ今度やろうかな。脈絡のないメチャクチャな文章をここまで読んでくださったあなたに感謝します。ありがとう。それじゃ。

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