マガジンのカバー画像

[SS]居場所

1,550
原稿用紙1枚の作品集
運営しているクリエイター

#幻聴

幻聴は悪魔で対話するものではない。幻聴は僕を何とも思っておらず、ただ潰したいのです。だから絶えず攻撃してきます、僕も若い頃は幻聴と生きようと努力したけど、今は騙されないようにするだけです。幻聴に意味などないのだと納得しています、もし幻聴が聴こえなくなるなら僕は全てを捧げても良い。

幻聴が両親に何か言う事はなく、彼やMさんについても同様でした。僕については絶えず話しかけてくる、幻聴は無視されていると言い続け、まるでその原因が僕にあるかの様に伝えてきます。僕はデイケアに通院しているので、水曜日には居場所に行けると話したよ。僕がそう伝えると幻聴も落ち着くのです。

幻聴は僕の1週間の生活を見ている、火曜日になるとうちらを相手にしていないと文句を言うが、水曜日に通院するととても静かになる。僕は職員が幻聴に対応してくれて、幻聴も病院での居心地が良さそうである。僕も幻聴の苦情に悩まされていたのでこの度静かになったら当分お世話になろうと決めていた。

僕は幻聴を理解したくて、50年耳を傾けてきたけど、一緒に生きるものではないというのが結論です。楽に暮らす為に離れて生活するのがBestだと思います。自律というよりも穏やかに暮らす為です、独立しても心がバタバタして落ち着かない。今は静かに記事を書いている時が楽しいと思いたいのです。

幻聴はよく分からないもので、いかに理解しても受け入れる事ができない、幻聴が悪か善かが大切というよりも、幻聴の行動がアウトであって、幻聴の欲求は個性では済まされない。悪いものだから嫌い、良いものだから好きという単純な話ではなく、僕は生きていくなかで、他人の威圧感も同じ様に感じます。