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[SS]ブルマの旅日記・本物の龍に逢いたい

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ブルマと亀仙人はお正月のイベントを成功させる為に、本物の龍を中国に観に行きます。悟空とブルマのアドベンチャーが始まります。
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チチは牛魔王から話は聞いています、山東省の龍に会いたいのなら悟空が詳しい事を知っています。この辺りの土地勘に詳しいですから、ブルマは悟空に本当に龍はいるの?と尋ねました。悟空はいるよ、俺の死んだじっちゃんは何度も見た事があるんだと自慢げに話した。ブルマは案内して欲しいのと伝えた。

ブルマは悟空さん夜ご飯を食べて御免なさいと謝った、悟空は謝ってすめば警察はいらねえと話す。チチは悟空いい加減にしろ!、その方達は牛魔王の師匠だぞと話す。悟空はなんだおっちゃんの知り合いか?と言う。亀仙人はチチさんこんばんわ、世話になるよと伝えた、ブルマと亀仙人はひと安心しました。

オラ達の晩飯よくも食べたな?と言い、一体何者だ?妖怪なのか?どこからきたと怒鳴った。家の奥から悟空さどうした?そんな大きい声を張り上げてと女の声がした。悟空はチチ、オラのご飯が食べられたんだと半泣きです。チチは亀仙人の姿を見て、道士様失礼しました。よくご無事で着かれましたと話す。

牛魔王の娘の家の近くでブルマと亀仙人はお腹が空いて仕方ありません、山東省の山々に囲まれた地域でコンビニもないのです。香ばしい焼き魚の臭いが漂ってきます、こんがりとした魚の丸焼きが置いてある。ブルマと亀仙人は盛り盛りと食べてしまいます、先ほどの少年が慌てた様子で声をかけて来ました。

車を2時間走らせると運転に疲れたので小川の元で休憩をとりました。ブルマは岩影に腰掛けて休んでいると、身体の側にとても大きな魚が転がってきました、ブルマがびっくりしていると側に少年が立って身構えています。少年が男か女か聞いて来るので黙っていると、亀仙人に気づいて向こうに行きました。

山東省の山々は本当に水墨画の世界です。大河が流れる湿地帯の谷があり、500m級の岩山が連なっています。雨季なのでどんよりした雲に太陽の光が遮られて、岩山の間から今にも龍が登場しそうです。まだ昼過ぎですが薄暗いのです、ブルマと亀仙人は空港で車をレンタルして、目的地に向かっています。