SATC 4-8 私とマザーボード

【大切なヒトの死】

キャリーの仕事道具でもあるパソコンが故障。やばい、データが!…これめっちゃ気持ちわかる。わたし、パソコンは壊したことないけど、データを残していた外付けハードディスクが壊れちゃったことがあって。データ救出を業者に頼むこともできたけど、けっこう高かったし、もうあきらめた。絶望だった。その経験から、今は、数々の写真や文をUSBとSDカードに二重に保存している。一回失敗しないと、学ばないよね、こういうのって。

このお話で悲しいのは、キャリーのパソコン(マザーボード)の死だけじゃない。ミランダのお母さん(マザー)の死。親友の親の死ってわたしはまだ経験したことがないけれど、ほんとどうしていいかわからない。悲しむ親友の力になりたい、何かしてあげたいって気持ちはあれど、その方法はそれぞれ。シャーロットがお花選びに奔走する姿も、なんだか滑稽。彼女自身は大真面目にやっているのだろうけど。

そしてサマンサ。お葬式でのサマンサの涙に、泣けた。そっとしておく、っていうのも、悲しむ親友のためのひとつの姿なのかもしれない。周りがあれやこれややっても、かえって重荷になるかもしれないし。わたしなら、けっこう、ほっといてほしいかもなあと思ったりもするし、サマンサもそう思ったのかもしれない。でも最後にはやっぱり親友にそばにいて欲しくて。親友のことを思うと悲しくて。そんな気持ちがあふれ出たサマンサだった。

SATCと言えばブライズメイドのシーンが有名。ドラマでのシャーロットの結婚式、映画でのキャリーの結婚式で、花嫁とブライズメイドが肩を並べる姿を見ることができる。このシーンを見るたびに、女友達っていいなあと思うのだけれど、わたしにとっては、このお葬式のシーンもそれに匹敵する。嬉しい時も、悲しい時も、そばにいてくれる人がいるって素敵だ。頼まなくても、それを察してくれる人がいるって、すごいことだ。

それに対して…優しいけどちょっと的外れなエイダン。新しいパソコンは嬉しいけど、いや、そういうことじゃないねん…と。優しくて、気が利いて、キャリーのサポートを全力でしてくれるエイダンだけど、時々ちょっと、コレジャナイ感。うーん。

冒頭のランチのシーンで、「仕事辞めてよかったじゃない」と、シャーロットに声をかけるサマンサはさすがだ。やっぱり女友達の方が、相手の気持ち、わかっている。自分がどう思っているか、というよりも、相手がどういう声をかけてもらったら嬉しいか、というとこまで考えている気がするサマンサは、さすがとしか言いようがない。


このお話でミランダが35歳ということがわかります。ドラマスタート時、4人の正確な年齢は言われていなかったので(さんじゅうウン歳の誕生日、とかごまかされていた)、この時点でミランダが35歳というのはひとつのキーになります。

(この記事は2016年に書いたものです。)

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