はこハブ通信 5 自分の暮らす街を東京の小さな箱の中に

先日、木箱の製作をお願いしている「建築工房 槐(えんじゅ)」さんが試作してくださった木箱の写真を送ってくださり、その仕上がりのよさにとても感動してしまいました!

材質は杉板なのですが、古材を一部使用し、細かくご覧いただくと分かるのですが、面取りもしていただいているようです!
12月に入ったら打ち合わせを兼ねて栃木の那須へサンプルの引き取りに伺うのが今から楽しみです。


さて、いまどんな方が「はこハブ」を利用してくださるのかいろいろ思い巡らせているのですが、箱主さんとなる方の住まいを考えた時、当初わたしは東京近隣の方が中心になるのだろうと感じていました。
木箱の中身のメンテなどを考えると、店のある文京区湯島へ物理的に訪問しやすい方が自ずと対象になると勝手に思い込んでいたのです。

でも、もっとワクワクするような利用法を考えた時、わたしが知らない全国各地に暮らす方々がぜひ利用してくださったらと考えるようになりました。
ご自分が住んでいる街やそこでの暮らしなど、木箱の中に大切な場所のことを本とともにぎゅっと詰め込んで発信・表現していただけたら、箱の数だけ旅に想いを馳せる場所ができたりするのではないか――そんなことを考えてひとりで盛り上がっています。

そして、これはまた別の機会にきちんと書きたいと思うのですが、「はこハブ」のメンバーさんとともに定期的にZINEをつくりたいと思います。
毎回さまざまなテーマを決めて執筆メンバーを募集し、箱主さんの暮らす街での日常などを描いていただけたら、かけがえのない今を記した素晴らしい本ができると思います。

心配な木箱のメンテについては、点主のわたしが箱主さんと相談しながらいかようにもお手伝いできると思います。

<もしかしたら自分はこのままずっと生まれ育った街から出ることなく、この場所で人生を送るのかもしれない>

そのような思いを持っている方に「はこハブ」で接点を作っていただけたら、きっと何か新しいことが始まるような気がしています。
(わたしの個人的な発想で恐縮ですが……)

遠方だから難しいかなと躊躇されている方がもしいらっしゃればご心配は無用です。ぜひお気軽にお問いわせいただければ幸いです。

ではまた!



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