クラシッククロームで青空を撮るとラムネ味になります。
富士フィルムXシリーズの独自の機能に「フィルムシミュレーション」というものがあります。
これは他メーカーのカメラで言えば「仕上がり設定」や「ピクチャーコントロール」的な位置付けになるのですが、個人的にはそれらよりも個々のモードに特色があり、コンセプト通り「フィルムを交換するような感覚」で使用する事が出来ると感じています。
ユーザーによって好みのフィルムシミュレーションがあり、中でも「クラシッククローム」は根強い人気があるフィルムシミュレーションです。
青空が凄くきれい!
「"クラシック”クローム」という名前が付いているので、何かレトロなものを撮らないといけないという感じになってしまいがちですが、実はそんな事はなく僕がオススメしたいのは晴れた日の青空を撮ってみて欲しいという事です。
単に「彩度を落とした青色」がそこにあるという事ではなく、それはもうラムネ色、更に言えばラムネ味の空が広がる事になります。
作例
それではクラシッククロームで撮ったラムネ味の空の写真をご覧いただきましょう。コツはシャドートーンを落とすという事です。-2もしくは-4までお持ちのカメラの最大限の所まで落としてみて下さい。
ブラケット撮影でプロビアでも撮りましたので、両方共お見せします。
もう一つのコツとしては雲をからめるという事です。
雲がかなり良いアクセントになってくれます。
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空の色にムラがあると、綺麗じゃなくなってしまうので時間帯や方角にも気を付けたい所です。
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ただ、青空と絡めるものや色によって雰囲気が変わってきますので気を付ける必要があります。
↑こういう重厚なものはあまりマッチしません。
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↑これなんかはもはや黄ばんでいると言っても良いくらいで、汚い感じすらします。
逆にポップでカラフルな色合いなものとは相性が良いです。
青空の撮影はセンサーの汚れがかなり目立つ
余談ですが、青空の撮影というのはセンサーの汚れがかなり目立ちます。
(冒頭の京都タワーの写真も実はセンサーが汚れています。)
思っている以上にセンサーは汚れやすいので、マメなクリーニングをおススメします。(レンズ交換が多い方は特に注意)
最後に
もはや「きれいな色」を通り越して「美味しそうな色」という感じがしませんか?
これは加工アプリ等で単に彩度のバーを左に動かしただけでは出ない色で、カメラメーカーの前にフィルムメーカーである富士フィルムならではの強みとも言えます。
とある人が言うには、富士フィルムのJPEGはRAW現像で同じ色を出すのは難しいというのを聞いた事があります。
カラッと晴れた青空にはプロビアもしくはベルビアといきたい所ですが、こういう時こそクラシッククロームで撮ってみると、面白い発見があります。
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