見出し画像

シングル&シンプルマーケティング:今の時代のマーケティング理解

マーケティングにおいて、これからはパーソナライズ化だという話はよく聞きます。

それがどういう背景から「パーソナライズ化」に変化したのか?
なぜ「パーソナライズ化」が必要なのか?
そもそも「パーソナライズ化」は何を意味するのか?

ということを、そこまで深く理解していたわけではありませんでした。

この「シングル&シンプルマーケティング」では、時代の背景から今「パーソナライズ化」が必要な理由、その意味するところまで、解説してくれ、全体像を掴むことができる本でした。

今回たくさん合った学びの中から、3つだけ紹介していきたいと思います。

■3つの学び

シングルシンプルマーケティング.002


■WIN-WINの関係性が結果として利益となる

シングルシンプルマーケティング.003

今の時代は、WIN-WINの関係を築くことが、顧客が長期間、自社の商品やサービスを使ってくれることにつながり、利益になります。

その背景として

ECの登場や顧客の多様化によって、市場占有率が低下し、多くの顧客から売上を上げるより、一人のお客から長期間にわたって売上を上げることが重要になった

とありました。確かに、一人ひとりの収入やライフスタイル、価値観に多様性が出てきた、今の時代にマスマーケティングで多くの人に買ってもらうことは難しくなってきています。

そして今の時代、「執事型のマーケティング」で顧客が必要としている性能・価値や欲求を一緒に探していくことが重要になっているとのことです。

そもそも、商品自体の差別化が難しくなってきている中で、「モノ」での差別化よりも「モノ」+αの「サービス」としての差別化がより重要になっています。その一つに、「ブランドストーリー」というものがあり、価値観があう顧客に、訴求することができるようになるのです。

ざっくりとした大きな流れの変化をまとめてみましたが、より詳しく知りたい場合は、「シングル&シンプルマーケティング」を読んでみることをお勧めします!

■デジタルマーケティングではなく、マーケティングのデジタル化

デジタルマーケティングが市場で伸びてきているものの、重要なのは「マーケティングのデジタル化」という視点だということです。

デジタルマーケティングと聞くと、デジタル技術を用いた狭い領域でのマーケティングとなりますが、マーケティングのデジタル化であれば、大きな枠組みの中で一部をデジタル化していくという視点になります。

言葉は重要で、発信の仕方でイメージが大きく変わってきます。
これかの時代に重要なのは、

顧客が求める商品を求める方法・場所で提供していくこと

であり、つまりはデジタルが必要なら活用するし、必要ないなら他の選択肢を取るということです。

視点として、「顧客視点」であることが非常に重要になっているわけです。

■4Pから「1D2P1V」へ

これまでは、サービスや商品の差別化として、4Pを考えてきました。しかし、今の時代に4Pはそぐわなくなってきているということです。

これからは以下の「1D2P1V」を意識すべきなのです。

・Product
・Promotion→Dialog
・Place→Person
・Price→Value

今の時代の流れを考えれば、確かに納得がいくものでした。
ちょっと残念なのは、「1D2P1V」が覚えにくいということです。やはり覚えやすい方が頭に残って、意識することができるので、もっとシンプルな表現があればいいなと思いました...笑

■最後に

簡単な内容の紹介になってしまいましたが、マーケティングの時代の流れや、今求められるものを詳しく解説してくれている本で、マーケティングに関係する仕事をしている人には、ぜひお勧めしたいと思います。

気になられた方のために、一応リンクを貼っておきます↓


マーケティングトレースや読書アウトプットはいかがでしたか?少しでも「いいな」と思ったら、缶コーヒー1本分ぐらいサポートしていただけると嬉しいです!