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FIRE達成後の健康面と時間の使い方の変化

2023年の6月末、50歳を前にして会社を退職しFIREしました。
大卒で入社し、25年近く同じ会社に勤めたのですが、会社の業績が先細りでリストラが進行していたのと、私自身も時間をかけてFIREの準備を進めていたこともあり、あっけなく退職が了承され、あと腐れなく退職することが出来ました。

6月末日付での退職でしたが、出勤したのは5月の初めまでで、その後は積み上がった年休を消化していました。
年休消化中は、念願だった長期の海外旅行に出かけ、マレーシアとタイを周遊しリフレッシュしてきました。
FIRE後は何度も長期で海外旅行に出かけ、年間の3割くらい海外で過ごしていますが、FIRE実現して変化したことを書いてみたいと思います。


精神面・身体面での変化

私がFIREを目指した理由の一つに、精神面の健康維持があります。
大学生の頃から「プチうつ状態」に陥ることが多く、会社に入ってからは「冬季うつ」にも悩まされました。
うつ状態に陥った時には、出来るだけストレスを避け、ストレスがかかった場合は無理せず発散するようにしていたため、幸い医者にかかったり薬を飲んだりすることはありませんでした。

ストレスによる胃痛?

それでも、時々悩み事があると不眠や胃痛があったり、ストレス発散のためにお酒を飲み過ぎると、翌日胃もたれに悩まされることがよくありました。
あまりにも胃が痛くなる頻度が高かったため、大きな缶入りの太田胃散を常備していたくらいでしたが、健康診断でバリウムを飲んで検査をしても、いつも結果は異常無しでした。

FIRE達成後、健康維持のために人間ドックを受けておこうと思い、初めて胃カメラの検査をしました。
胃カメラの検査は、休日診断をしているクリニックでは予約が取りづらく、会社員の頃は一度も受けたことが無かったのですが、FIRE後は空いている平日でも受けられるようになったので、早速予約をして受診しました。
胃カメラの検査では、萎縮性胃炎(慢性胃炎)と十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の痕跡があると指摘され、その後ピロリ菌の検査で陽性反応が出ました。
時々、かなり激しい胃痛に悩まされることがあり、食べすぎ、飲み過ぎが原因だと思っていたのですが、まさかピロリ菌がいるとは思っていませんでした。

ピロリ菌は放置しておくと、萎縮性胃炎(慢性胃炎)が進行して胃がんになる可能が高いということで、すぐに服薬して除菌することにしました。
2種類の抗生物質を5日間飲み、1か月後に再検査したところ、無事に除菌に成功していました。
その後は、油ものを食べ過ぎたりお酒を飲みすぎたりすると少し胃が痛くなることがありますが、以前のようにキリキリ痛むことは無くなりました。
もちろん、FIREしてストレスが無くなったのも、胃痛が消えた大きな理由だと思います。
いずれにしても、FIREしたおかげで胃カメラの検査を平日に受ける時間的余裕が生まれ、長年苦しんでいた胃痛から解放され、将来の大病を予防することが出来ました。

健康増進

ストレスが無くなったのと、自宅で自炊をすることが増えたこともあり、健康的な食事と運動を心掛けるようになりました。
退職する前から在宅勤務が中心だったため、運動不足に陥ることが心配でしたが、通勤時間が減った分、朝と昼休みに軽くウォーキングをして運動をするようにしていました。
その習慣はFIRE達成後も継続していて、1日1万歩を目標に歩くようにしており、ほぼ毎日目標を達成しています。

また、以前はストレス発散のためと称して暴飲暴食すことが多かったですが、FIRE後はほとんど無くなりました。
以前は、夜の食事の際に晩酌し、その後眠くなるまで飲み続けるという生活で、夜中に胃もたれして起きるということがよくありました。
しかし、FIRE後に人間ドックでピロリ菌による胃炎を指摘されたのをきっかけに、夜のお酒は控えめにして、紅茶やハーブティーに変えたところ、深酒による影響が無くなりました。

時間的に余裕が出来たため、運動する時間が増え、ストレスが減り、自炊をするようになってバランスの良い食事に心掛けるようになったため、体調は会社勤めしていたころよりも格段に良くなりました。
体重はFIREした時よりも3キロほど減り、友人と会うと若返ったんじゃないかと言われることが多くなりました。
ジムやエステに通ったり、健康食品やサプリメントを摂取するなど、お金をかけた健康対策は特にしていないですが、FIREによって時間的な余裕が出来、ストレスが減ったおかげで、健康度は確実に増進しています。

時間の使い方の変化

睡眠の変化

朝寝坊を心配する必要が無くなったため、夜はお茶を飲みながら、以前よりも長く有意義な自由時間を過ごすことが出来るようになりました。
ただし、朝何時に起きても良い身分になったとはいえ、起床時間は以前と変わらないか、1時間ほど遅くなった程度です。
深酒をしない分、睡眠の質も向上したためか、以前より短い睡眠時間でも良くなりました。
また、無理に眠らなければならないというプレッシャーが無いため、以前のように夜中に寝酒を飲んで二日酔いになることも無くなりました。

また、昼に睡魔に襲われた場合は、気兼ねなく昼寝が出来るので、ベッドに横たわり1時間ほどぐっすりと昼寝をすることによって、リフレッシュを図ることが出来るようになりました。
会社員の頃は、昼休みにデスクに突っ伏して居眠りをするのがせいぜいで、眠気もそれほど取れませんでしたが、今では短時間ぐっすりと昼寝出来るため、その後の効率が全然違います。
最近では、シエスタ(昼寝)制度によって業務効率を上げている会社も出て来ているようです。
私の場合は、好きな時間にシエスタすることが出来るという、FIREのメリットを享受しています。

混雑を避けた行動

そしてFIREによる時間の使い方のメリットは、混雑時や繁忙時を避け、天気が良い日を選んで行動することが出来るようになったということです。
これまでプライベートで外出や旅行をする場合は、土日祝日や長期連休を利用しなければなりませんでしたが、混雑するうえに料金が高く、悪天候に当たって交通機関が乱れた時などは最悪でした。

私は、国内外を問わず旅行することや、美術館や博物館に行くのが好きなのですが、FIRE後は混雑時や繁忙期を避け、また、行楽地に行く場合は天気が良い日を自由に選んで行くことが可能になりました。
また、飛行機や電車、ホテルの値段も、繁忙期と閑散期では違うため、自由な時間を手に入れたことにより、経済的なメリットも享受することが出来るようになりました。
FIRE後の旅行の変化については、改めて別の記事で書いてみようと思います。

精神的・身体的な健康面の変化

以上のように、FIREによって精神や身体の健康面の増進が図れ、また経済的な面でもメリットを享受しています。
長年、ストレスによる胃痛だと思っていたのが、ピロリ菌が原因だったというのは予想外でしたが、これもFIREを機に自分自身の健康状態を見直した結果発見されたものでした。
時間がたっぷりあっても、健康を損なってはFIREした意味が無いので、健康維持に関する費用は削り過ぎないようにしたいと思います。

以上のようにメリットばかり書いてきましたが、デメリットが無いのか疑問に思う方がいるかもしれません。
しかし、健康面や時間の使い方といった面に限って言えば、FIREによるデメリットは全く無いというのが現状です。
もちろん、人によっては多くの人間と接していないと精神的に耐えらず、孤独がストレスになるという方もいらっしゃると思います。
しかしそのような場合でも、会社での人間関係以外にも、社会生活の中で多くの人と関りを持つ場面はたくさんあるので、積極的に外に出て交流していけば良いのではないかと思います。
私の場合は、孤独も楽しんでいける性格なので、ストレスフリーなFIRE後の生活を享受しています。

以上、FIRE後の精神的・身体的な変化と時間の使い方の変化について書きましたが、次回は経済的な変化についても書きたいと思います。
経済的な面では、退職して給料が無くなったため、当然デメリットもあります。
メリット・デメリット含めて、現在までの変化を詳細に書いてみようと思います。
引き続きよろしくお願いします。

ヤグルマギク。花言葉は「繊細」「独身生活」「教育」

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