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ふしめとはじめ/睦月

本を読みながら、うたた寝をしていた。
ストーブの熱を背中に感じながら、ウトウトして、そのまま寝てしまおうかと思った矢先に起こされた。

僕のいる弟子屈町の図書館では年始の閉館を前に、テーマ別の福袋を用意して貸し出している。(中身は分からず3冊セット)
今年は「冒険」をテーマにした袋を借りて帰って、開いたところ、冒険家、角幡唯介の「極夜行前」が含まれていた。

3ヶ月ほど前に、前作(時系列的には後の話なのだが)の「極夜行」を読んでいた。
冬の北極圏の極夜(つまり、太陽が全く上がらない)を冒険する話だ。
GPSを使わないとか、連絡手段を持ち込まないといった、彼の頑ななこだわりの数々についつい笑ってしまったり、同時にハラハラさせられたりして、総じて面白かった。

正月、そんな「極夜行前」を読みながら、せっかくこの極寒の弟子屈にいるのだから、日が暮れた後に極夜の北極圏気分を味わってみようかと思いはじめた。

と思いたったところで、これはもしかしたら冬キャンプをすることと似ているぞ、と気づいた。

夜に、キャンプ場を徘徊し、テントを張り、ひとときの休みをとり、また歩き出す。
肝は、全てを夜の暗い中で行うこと。

計画をねり、近いうちに実行に移してみようと思う。お楽しみに。

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