メモ書き程度のもの✍️②
2幕
M18
死に場所分からぬ 羅刹たちを
明日へ導く 返り血浴びながら
朝陽をどうか彼らに 影を写して
想いを託せる いつか風になる
教えて欲しい この命の意味を
風に咲き 駆け抜ける 背中合わせの時間
霧の中迷いなく 走り続けてく時
託された想いのせ 時代の空に吹く
明日の風となりて 風よ
M19
何も感じなかったのかい
空白が埋まるほど嬉しかったのに
父様 本当なの?
お前の小太刀 小通連 対となる 大通連
雪村本家に代々伝わる 鬼の証だ
「5年前、何もかも放り出して新選組から姿を消したのは何故ですか?」
もっと大きな実験をするためさ 幕府にとって君たちは道具
そんな そんなことは許されない
履いて捨てるだけの浪人 その方が世の役に立つだろう
許さない
甘いんだよおじさんも山南も
新選組が守ると決めた以上 渡しはしません
迎えに来たんだよ 千鶴を
ようやく会えたんだ/全力で守ります
たかが羅刹が紛い者が/紛い者ではなく羅刹
その手を離せ/離しません
離せ
M20
明日に揺らめく誓いの旗を
手にしたものから 互いの夜明け
あの日描いた 蒼の錦絵は
風に消える 何も無かったように
今でも描ける 場所があること忘れない
雪に染る 心写してみて
浅葱の夢にも 色付くように
M21
何かを貫く度 消えていく
その糸は細く 儚い
その強さを 信じていたのに
誰かを信じる度 消えていく
はじまりの高き 居場所
前だけ向いて 走ってきたのに
戻らないと決めた 迷いは無い
風穴が空いたのは分かる どこかに
一言でよかった 聞きたかった
ただそれだけが欲しかったのかもしれない
ねぇ黒猫 命を貸して
そしたら たとえ気づかれなくても
僕も笑顔になって あの人の前で飛び跳ねるから
その糸の強さを誰よりも強さを
誰よりも信じてくれたのは あなたでした
叶わぬ夢を抱かせてくれたのも
生者は死者に恋をしては行けない
世の理 だから何も望まない
灰になるまで隣で守る
その夢を風に ここで果たせない願いを
居場所として
M22 刀に込めよう
夢みたいな日々を ここに置いてくれた
笑う度に声が返ってきた
刀に込めよう 新しい刀がきっと
声をくれたあいつらに 光を与えてくれる
悔いなく あの笑顔達が 生きていけるように
刀に込めよう 取り戻せない時間がきっと
夢をくれたあの人に 背中を与えてくれる
悔いなく駆け抜けた時が生き続けるように
刀が振れなくても 足が折れて立てなくても
助けるんだ 剣となる
力を借りたんだよ あの黒猫に
だから今行くよ 今行くよ
今行くよ 「近藤さん。」
ねぇ黒猫 いっぱい
褒めてくれるかな
夢みたいな日々をここに置いてくれた
笑う度に生きている気がした
かけがえのないものはなくなる
でもどうか返してくれ
あの笑い声を 夢でいいから
M23
この雨はねきっとお前を照らす
強く降り続け いつか 虹を架けるまで
覚えておきなさい
私を照らす雨 鬼雨 そう呼ぶのだよ
羽を休めず 探し続けたい
居場所がそこにあるはずだから
この雨は私だから
M24
真実に手届く この身体を
羅刹を人へと それは生きていくことに等しい
今は人生のおまけみたいなもんだ
欲はかくなよ 俺たちはもう死んでるんだ
あなたにも居場所が生まれる
ここは俺の居場所じゃない
この目で見届けたい
闇を抜けた先へ
この手で勝ち取りたい
俺たちの生きた道へ
それが居場所だと
M25
消したひとつの ありえないもの
いつ消えるか 分からないこの影で
共に願ってしまったもの
有り得るものとそう思い旅を続け
巡り会えたと それが夢だと 教えてくれました
何者であるか答えを知らない
それでもいい 旅をして行ったら
誰も知らない 影を追いかけながら
何者であるか 君だけはわかる
私もあなたを
共に歩むと言うなら 命にかえて
信じていますから 血を あなたの影を追いたいから
守るために ひとつに
あなたの居場所になりたいから
M26
愚かに生き急ぎ
花のように散りゆく者達よ
所詮は徒花 咲いても実を結ばずに散る花よ
それが散っていった仲間のことならば
全て背負って生きてやらぁ
駆け抜けたあの笑顔たちに 貫きゃ誠になることを
ただ一度の時 群れの斬り合い交える その時まで
桜散りゆくその日まで 敢えて時代の鬼となれ
変わらないものを信じ 左で振り続けていく
歴史の狭間に消えようとも 見届けるその想いを
この桜のように
くたばるその時まで 人であれ
あいつがそうだった大嫌いだがな
そいつが誰だか知らねえが
俺には俺の誠がある
それと友だ
クソ食らえだが楽しんでやる
ただ一度の時
群れの斬り合い交える その時まで
桜散りゆくその日まで
敢えて時代の鬼となれ
徒花から ただ華へ
咲いたら雪となれ
M27
受け入れた暗闇を解き放って
果てて行った心たち 拾い集めて託す
その呪われた身体 抱えたもの
孤独だけが残りゆく それでも君は
死ねるというのか
孤独では無い死者となりても
明日を望む夢
添い遂げていき守り続ける
旅路願う旗
共に歩いたからこそ 走ったからこそ分かることがある
生きること 駆け抜けた それが場所だ
誰にも影を踏ませやしない
朝陽を浴びても消えはしない
あの旗があるから
孤独では無い 死者となりても 誠にかけた夢
人として死にそれでも残る
明日を託す旗
明日を望む夢
M28
願いはひとつだけ もうひとつの羽
見つけ共に羽ばたくこと
絶望を教えてやるよ
羽を休め 人を生きることを選んだ鶴に
私を狙えばいい 自らの意思で
ここで歩くことを選んだ
絶望を選びはしない
羽はとうに人を願う道を選んだ人に
地獄の日々をお前は知らない
愛されることも選ばれなかった性も
鬼となり苦しめてやる それが俺の居場所だ
理解もされず ただ地獄こそが 俺の居場所だ
あなたの優しい指は 変わりはしない
お願いだから 生きていて欲しい
鬼雨の中でお前は出会ったんだ
その人とふたり いつか虹を架けるまで
歩き続けなさい
さぁ羽を広げて
M29
あなたの温もり 探してた
鏡に映らぬ 姿を纏った
志は全てがあなたの 優しさ
いつか歩いた 道の先に
共に夢みた 影なき彼らに
微笑み照らし出す 朝陽のような光を
居場所は命 互いの夢傘となりて
いつかこの雨の先には
虹が架かると
信じ続けて歩く
この足跡は
ふたりの居場所
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