【クリエイターどえむ説】アラサー(ほぼ)ニートのnoteフェス報告②
こんにちは、おり子です。
noteフェスというものに参加してみました。初めてのことです。世界は、自分の知らないセカイで溢れてますね。
画像は内容に一切関係ありません。いつもこれいいなぁって思ったのをチョイスしてます。いつか描いた方から「このタイトルにこれ使うのやめてください」って苦情きそう。
note CREATOR FESTIVAL Day1②『僕たちに「企画」はいらない』
☆お話されたのはこの方☆
◎羽賀翔一さん:漫画家
ベストセラー『漫画 君たちはどう生きるか』の著者で、現在はcakesで『ハト部』を連載中
◎柿内芳文さん:編集者
『漫画 君たちはどう生きるか』『ハト部』の編集を担当するほか、『嫌われる勇気』や『インベスターZ』など数々のベストセラーを担当する
⇑noteフェスの動画紹介文を抜粋してちょっとつぎはぎしてます。
司会進行はnoteディレクターの志村優衣さんです。
YouTube noteイベントチャンネル『僕たちに「企画」はいらない note CREATOR FESTIVAL Day1』
今回の対談は、
「企画が大事」と言われることが多い中で、「企画はいらない」と話すおふたりに、どのように作品を作り上げているのか、その裏側を語っていただくトークセッションです。
とのことなのですが、スタートから羽賀さんが何かを黙々と描いてる…。
志村さん「今日締め切りの原稿がまだ終わっていないということで」
柿内さん「いや今日締め切りじゃないです。締め切りもう過ぎてます」
おおおおう!プロの方も締め切りに追われている!同じ締め切りに追われる身の上(webライター)としてなんかめちゃくちゃ元気出る!
なんでも、翌日公開のマンガのラスト1コマをこのイベント中に仕上げたらおもしろいんじゃないかと話していたけど、いざフタを開けたらあと20コマくらいあるんだって。おつかれさまです。書き終えるまで帰れないんだって、ほんとにおつかれさまです。でも気のせいかな、羽賀さん、なんかちょっと嬉しそう。
最近思うんですけど、クリエイターってMなんじゃないかな。追い詰められて本気出すし自ら進んで追い詰められる方に行ってるし。私もそうだけど。クラウドワークスのwebライター養成講座受けて2クライアントさんの記事書いてブログ書いて起業E-learning受けて市のプロジェクトに応募するレポート書いて、あれこれ手を出しても誰も褒めてくれないんだよ。むしろあれこれ手を出してて当然時間なくなって1コ1コの質が落ちてクライアントさんから修正依頼来てめっちゃ凹んだ。申し訳なくて凹んだし自分のできなさ具合に凹んだし。もうその時点で泣きそうだったのにnote30dayチャレンジに手を出すあたり、どう考えてもどえむだよね。
そんなことを考えていたら、
志村さん「羽賀さんは現在cakesで「3回休載で打ち切り」という制約のもと作品を描いていらっしゃいます」
やっぱり羽賀さん、えむですよね????
私の中でM確定した羽賀さん。あの大ヒット作『君たちはどう生きるか』の作者というから、きっとすっごく頭良さそうで生真面目な感じの人なんだろうと思っていたら、なんか、そのへんのコンビニにいそう(失礼)。あれれ、私の中の「大ヒット作の作者」ってもっと天才オーラむんむんでキレキッレなんですけど。そんなふうに「えへへ」って気の弱そうな笑い方したりしないんですけど。ディスってません。むしろ好きです。あ、Mはちょっと苦手だけど。
現在、羽賀さんが描いている『ハト部』ですが、連載スタートまでは紆余曲折あったそう。
『君たちはどう生きるか』で一緒に仕事をした羽賀さんと柿内さん。そのあと柿内さんは会社を離れ、お二人は別々に仕事をするようになりました。柿内さんはずっと羽賀さんのことを気に掛けていて、羽賀さんが新しく描いたマンガをチェックしていたのですが、全くストーリーが進んでいかない。
その頃のことを、羽賀さんは次のように振り返っていました。
『君たちはどう生きるか』が誰も予想しないくらいのヒット作になって。次の作品もヒットさせなきゃいけないって、自分の中で勝手にプレッシャーをかけてしまって。何しろタイトルが『君たちはどう生きるのか』の次だから、めちゃくちゃ壮大なものを描かねばならないって勝手に思い込んでいたんですよね。
あああ。わかります。ブログもwebライターの仕事も、自分いいもの書けるんだ、これだけ勉強してきたんだぞ、これだけの期間がんばってたんだからいいもの書けるに決まってる、クライアントさんから一発OKもらえないなんてクソだから絶対に100点満点の記事出さなきゃいけないんだって考えちゃうと、逆に書けない。
描こうとしてはうまくいかずっていうことを繰り返していた時、羽賀さんはたまたま柿内さんと会社の前ですれ違って、最近どうしてるのって話になり、今につながるそうです。
そんな羽賀さんに、柿内さんは「羽賀さんにとっては、悩んでたときにたまたま会ったって感じだけど、僕は3年間、ずっと羽賀さんを気にしてたんですよ」と笑います。笑ってるけどちょっと語気強い。ほんとに心配してたんだろうな。
『君たちはどう生きるか』ってヒットしたけど、もともとは吉野源三郎の作品で、原作があるわけで羽賀さんのオリジナルじゃない。もちろん、マンガにするときは「原作を超えよう、マンガにしかできないことをやって原作よりもおもしろいものにしよう」と作り始めて結果ヒットしたけれど、やっぱりマンガ家は自分のオリジナルで勝負してなんぼ。でも羽賀さんは以前から、オリジナルを描こうとすると悩んじゃって描けていなかった。
そんなわけで、マンガ家の三田紀房さんに相談に行った。
羽賀さんは三田さんに、「自分は悩んじゃう。どうした三田さんのように次から次にマンガを描けるんですか?」と質問したそう。
それに対する三田さんの答えは、「悩むってこと自体がよくわからない」
柿内さん曰く、三田さんのマンガの描き方・作り方は「キャッチ&リリース」。
目の前にあるものを掴んで次の日には出荷する。三田さんは常にラジオをかけ、テレビを見て、インターネットニュースを読んで、友達との会話に耳を澄ませている。そうしてネタを探している。そもそも、ネタを考えていたらあんなに描けない。目の前を通り過ぎるものをとりあえずキャッチ&リリースして、「マンガ家」にネタを入れると「マンガ家」が出荷する。芸術家はあれこれ構想を練って考えるけど、マンガ家は芸術家じゃない。目の前の仕事をして、作品という形でリリースする。三田さんはそのプロ意識がすごいんです。
今、羽賀さんが描いている『ハト部』も、三田さんに相談に行ったときに三田さんが「きのうラジオでハト部っていうおもしろい話やっててさ、あれ誰か描けば絶対いいマンガになるよ」とネタを提供してくれたのが始まり。
柿内さん「その相談に行ったのがもう3年くらい前で、僕は三田さんからハト部の話を聞いたときからずっと、羽賀さんが描くべきだと思っていた」
でも実際は、それから約3年間、羽賀さんはハト部を描かなかった。
羽賀さん「そのときはまだ自意識が強くて三田さんの発案で描くわけにはいかないし、プライドとか自分のブランディングもあって、今はハト部じゃないなと思っていたんです」
けれど、そのあと何をやろうにもうまくいかない時期があり、このまま何も描けないのが一番まずいことなんじゃないか、と思い始めていたときに、柿内さんと再会したんですって。運命やん。
羽賀さんと運命の再開を果たし、彼のピンチを救った柿内さんに、志村さんは「『君たちはどう生きるか』の次で、ハト部という誰も知らないような地味なテーマでいいのかは悩まなかったのか」と質問を投げかけ…。
ごめんなさい、このあとがめちゃくちゃおもしろいんですけど、続きはまた明日書きます。私、note30dayチャレンジ中でして。たいむりみっと。
また明日です。