フォローしませんか?
シェア
size:short 動き出した 列車の窓から 駅のベンチに 置き忘れた荷物を 見送るように 翳り行く青春は 追うことかなわぬ 過去の景色 >> next
size:long かつて情報の海に 溺れそうになった ことがある 日々増す深さに 足はつかず せまる波は時に高く 巨大なうねりで 居場所が何度も 不明になる でも今は違う 流木のごとく その身を大海に 任せることを覚え 遠い空に輝く 星を見上げる 余裕もできた >> next
size:long 仙人は 桃源郷に暮らし 霞を食って 不老不死を得るという 南の島の楽園で 陽光を浴び 潮風に吹かれ のんびり暮らす 友がいる 悩みもなく 欲もなく 巡りくる日々を 淡々とこなすだけ 不老不死とは いかないが 彼も一種の仙人なのだ >> next
size:long 銀の翼にこの身を任せ 夜間飛行で 故郷へ翔んだ 天空高く舞い上がり 瞬く星にまぎれた僕は しばし夢の民になる 着陸伝える アナウンスに 目を覚まし 窓から見下ろす 街の灯り 寝ぼけた僕の目の前で 一瞬天地が 逆さまになる >> next
size:long 貧しい国と豊かな国の 格差を指して南北問題 世界地図を手にすれば 天に向かって 上が北で下が南 一体誰が決めたのだ? 僕たちが棲む地球は 宇宙に浮かぶ球体で そこに上下左右はない 試しに地図を 逆さに見たら いつもと違う 世界が見えた >> next