衣服のフランチャイズビジネスのこの先

「物を売らない店舗」にリアル店舗が舵を取っていくのは間違いない情勢ではあるが、それで崩壊する可能性があるのが、フランチャイズビジネスだ。

フランチャイズビジネスはその構造上、本部がフランチャイズオーナーに物を売り、それが収益の柱になるため、ある程度安定した売上が見込めた。

しかし、フランチャイズの店舗の売上が減る中で、フランチャイズオーナーの体力が限界に近づいているところも多いだろう。

何より、フランチャイズオーナーの高齢化は、多くの業界の共通課題になっているだろう。個人でも事業主に簡単になれる昨今に、わざわざ縛りの多いフランチャイズオーナーになりたいという人はそんなに多くないと思われる。

「物を売らない店舗」は、その売上を、ネットであげる事を目的としている。つまり、フランチャイズとの相性は最悪である。
このまま、フランチャイズは風前の灯火であろう・・・と、思うものの、可能性はゼロでは無いと思っている。

アーバンリサーチが、ファミマのフランチャイズオーナーとして出店した新業態である。

アーバンリサーチの担当者が何度も「ファッションは、ニッチなジャンルになっている」という言葉は、アパレル業界の人間は認めたく無い事実であるが、受け入れるしかあるまい。

で、何が言いたいかと言うと、「何も売らない店舗」で「他のもの」「他のサービス」を売る事は可能であり、フランチャイズオーナーだからこそ、より柔軟に取り入れる事ができる。

そして、本部はその支援をする。

まぁ、服より他のビジネスの方が儲かるようになったら、服のビジネスをオーナーは辞めてしまう可能性が高いので、あまり現実味が無いなーとここまで書いての感想である。

しかし、確実にアパレルのフランチャイズビジネスが生き残れるかどうかは、これからの5年にかかっている。

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