見出し画像

今、求められるリーダーシップ vol.3

https://connectiveleadership.com

Jean Lipman-Blumen教授のお話しをオンラインでお聞きしました。ドラッカースクールで、35年にわたりリーダーシップ論・組織行動論・クライシスマネジメントを研究、教えてこられた先生です。

今回は危機下におけるリーダーシップのお話しです。

現在、社会的政治的危機が世界に広がっています。
多様性を受け止め、新しい社会を創り出していく時期です。
繋げるリーダーは、短期的長期的連合を行いつつ、幅広い行動方法が可能で、柔軟性を持っています。

繋げるリーダーシップが持つ6つの本質
1.真実性:常に自分自身でいること、他人のふりをしない。
2.説明責任:他の人に自分の考えや今後の行動を説明する。それを自発的に行う。
3.鋭さがある。独創的である。
4.接近出来ること:直接コンタクトする手段がある。例えばメールなど。
5.順応性がある。融通が利く。
6.行動する。
これらの要素を知っていれば、自分たちのリーダーに、今あなたに欠けているのは〇〇であると指摘することができます。

相互依存と多様性の間の緊張が、新たな危機を引き起こします。
繋げるリーダーは倫理的/法的視点を維持します。
すると聞いた人がその説明を信頼できます。
繋げるリーダーは、さまざまな個人、グループ、および組織と冷静かつ平等に対処します。
繋げるリーダーは、相互に関心のある分野から始めて、対立するグループの議題を統合――妥協ではなく――するよう努めます。
妥協というのは、自分が真に理想としている状態を諦めることです。

危機の時とは、通常の対処方法が不適切かつ/または不十分である時です。
JJ、アフリカ大使(1995)が定義した4つのステージがあります。
安心、回復、改革、新創造

全2回で説明した、繋げるリーダーシップの9つの要素を使って進みます。
リーダーが、繋げるリーダーシップの要素を知らないと衝突を招きます。
繋げるリーダーは、自分の好みに左右されずに、どう振舞えばよいかを知っています。
すべての複雑で繊細な組み合わせは、練習することによって得られます。

危機とは、危険であると同時に危機の前には挑戦することができなかったことに挑戦できるチャンスでもあります。
古いルールに満足しているのか、新しくしたいのか。
リーダーは変えることができます。
危機の時は、今まで知らなかった人、今まで一緒にいたことのない人と一緒に立ち向かいます。

アメリカの政治家のコロナ対策を見てみると自分が、自分のコミュニティにどれだけ貢献したかの自慢合戦になっているが、それは意味がありません。
毒のあるリーダー(前回の話題)は、危機のときに「今、危険だから、おれが守るから、大丈夫、任せろ」と言いがちです。

一人に依存しすぎるのは危険です。
一人が完璧な答えを用意する必要はなく、
すべてのことを異なる視点で見ることで、以前では気づけなかったことが見えます。
一人に頼り切らず、グループで解決する、そのためのホットグループがあります。
ステージによって、活躍するグループも変化させます。

様々な人がそれぞれ働けるように、最善を尽くせるように。
「今は危機だから、リーダーの指示を待つ」これは間違った態度です。
可能な限り、関与できるグループに関わることです。
毒のあるリーダーに対抗する時には一人ではいけない。必ず同志とグループでアプローチします。
地球の未来のために今こそ行動する時です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?