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気持ちよく、のびやかに変化していく

エッセンシャル・マネジメント・スクール、身体原理学での学びから得られたことをまとめました。

意見の合わない人や異なった価値観は自分の足りない部分を教えてくれるシグナル

多様化の時代で様々な経験や感じ方、考え方を持った人たちの中で、価値観の合った仲間といい時間を過ごせると幸せだが、それだけでは物足りなく、人の意外な面を知ることは面白い。

多様性というのは比べないことだと思う。一つの物差しではなく感性を働かせて物事を捉えるのが楽しい。
人も自分も常に変化しているので、先入観に囚われずにその時の交流を大切にしたい。

「痛みは悪いことというよりも悪い所を教えてくれるシグナルだ」という言葉が印象に残った。痛みそのものは自然にあるものでむしろ必要なもので、それを「悪いもの」と捉えると本当に大切なものに気づかなくなってしまう。

認識して気にしない方がいい、囚われないほうがいい、
しかし、認識すること自体は大切

医療者が痛みにフォーカスし過ぎると慢性痛になることもある。
痛みそのものに意識を集中せずに、自分の生き方、楽しいこと、目指す事などに注意を向けていると、痛みが薄らいだり、気にならなくなることもある。
一方逆に、やることに意識を向けすぎて、いつの間にか身体が固まっているのに気づいていないこともある。
意識の集中と分散はいずれも必要である。

問題に焦点を合わせないで、外から包み込むように取り組む。
焦点をずらしたり、分散させる。
焦点を通過する。
相手に焦点を合わさないで、自分の動きを全うする。

問題があると感じる相手とまず仲良くなると第3の解決策が見いだせる

本間正人さんのコメントが興味深かった。
「コーチング的に言うと、相手の行動を変えようとするのは「焦点」に意識が向いている状態。遅刻でも、ミスでも、そこに意識が浮きますよね。「移焦点」は、相手の趣味とか睡眠パターンとかスマホアクセサリーとかに話を向けると、その人の意外な価値観が浮かび上がってくる場合があります。「全焦点・無焦点」というのは、おそらく相手の全人格・全存在を感じる、と言うことなのだろうと思いますが、調子の良いときにはできてるかも知れないけどなぁ、どうかなぁ?」
問題があると感じる相手とまず仲良くなると第3の解決策が見いだせることになる。

サッカー監督の石原孝尚さんからの「気持ちよくボールを蹴ってみよう、と言うと上手くいく」という言葉は「集中と分散」、「相手に焦点を合わさないで自分の動きを全うする」に通じる。

ゴルフで打つ玉に集中するよりも素振りのようにやると上手くいく体験があった、と言われた方もいらした。

自分の動きを全うする

サッカーでもゴルフでも、気持ちいい身体の動きで結果が出せるようになるために基礎練習があるのだろう。いろいろな学びは基礎的な型を知ることで、気持ちよく実践できるためのものだと思う。

いいところを伸ばして結果を出していく。
問題は問題ではなく悪いところを教えてくれるためのギフトだと捉え、「脱力」、「移焦点」、「集中と分散」で自分の動きを全うしていきたい。

動作の音の点を考察してみると、動きが雑な時に余計な音が出ていることに気づく。速いからと必ず雑というはなく、焦って急いで動作する時には音は大きいのに、たいして速くならないこともある。無駄に力が入っているのだと思う。自分の動きをメタ認知して柔らかい力で動作すると、かえって速いし疲れも少ない。
焦りの心を持たずに、脱力して行うことが大切。

身体で起こることは心で起こっていると思ってよい

下りの時は足が落ちていく感覚でいた方が楽で、
昇りの時は上がるエネルギーに乗る感覚でいるといい。
直前に発生したエネルギーをどう活かすか。
流れを感じながら身体の部分部分に重心移動を受け渡していく。
この時、自分の視線が大事。
歩く時は斜め上を見るとエネルギーロスを防げる。

自分の中でいろいろなものの繋がりを感じるといい。
上半身は馬に乗っているジョッキーのようなものであり、
安定して乗るといい。

常にセルフモニタリングが大切。
歩くのは好きなのですが、走ると苦しくなってしまうのは、
きっと、走る時に、要らない所に力が入っているのだろうと思う。
望ましい自分、走って苦しくない自分になるために
歩く時と走る時の力の入り方の違いをセルフモニタリングしてみよう。
心にも構えが入ってしまっているかもしれない。

そもそも何のためにやっている組織なのか

内なる世界は外の世界につながる。

組織のトラブルは、トラブルだけに目を向けていると
無駄な力が入ってよけいに苦しくなると思う。
そもそも何のためにやっている組織なのか。
部分と全体を交互に認識するのが必要だと思う。
流れを感じながら身体の部分部分に重心移動を受け渡していく事と同じ。

いろいろなパラメーターが相互作用しあって創発される。
必要な事は個人個人で違う。
要素を自分で分解して必要な事をみつけるしかない。

集中は安心するが集中だけは進まない。
集中と分散の往還や、思考と感覚の往還が気持ちよく、のびやかに変化していける。


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