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いのちの力#11-2(REGENERATIVE LEADER)

第11章 REGENERATIVE LEADERの道具箱
【組織としての道具箱】
1.会議の中で沈黙の時間を持つ
例えば1分間沈黙、15分話し、1分間沈黙のような方法で、話し過ぎる人に引っ張られる会議では無くなり、お互いの信頼と尊重が生まれることになります。

2.発展的フィードバック
フィードバックは互いにやり取りすることで与える側も受け取る側も育てることが出来ます。

3.フューチャーバックの道具
フューチャーバック:未来のある時点に目標を置き、そこから現在すべきことを考える
アウトサイドイン:世界が直面する環境問題や社会課題をビジネスの力で解決する事に挑戦する
・ステップ1 チームのメンバーと考えましょう:誰にまたは何に仕えているか
・ステップ2 組織が生命体としてどう感じているか、チームメンバーや同僚と考えましょう。例えば、活気があって元気づけられる、忙しくていらいらしている、のんびり官僚的、など。
・ステップ3:未来は組織にとってどんな様子でしょう。世界はどのようでしょう。
 1)未来は現在とは大きく異なっているでしょう
 2)この10年のうちに17SDGゴールがより重要度を増していきます。
・ステップ4:静かに考えたあと、組織がどう感じているかという内側の文化と、依頼人、顧客、卸や投資者のように組織がどのように関わっていくかという外側を仲間と分かち合いましょう。
・ステップ5:同僚が今の在り方から勇気をもってどのように動き、10年の間に、仕事と生態系が全体的に健康に育つよう組織に変化を起こしていくかを尋ねてみましょう。
・ステップ6:未来に向かうこの練習には力があります。私たちは今の標準や限界による直線的な戦略に替えて、未来が私たちに求めるものを感じ取る広いものの見方と、いのちあふれる場所を創り出せます。

4.対話による質の高い会話
今日の忙しい仕事環境では、一緒に働く人と深い対話が出来ないと感じられます。「新しい規範」では会話の質を高める必要があります。会話で重要なのは聴く事、感じる事、学ぶこと、動的に共有することです。

5.評議会
評議会の古代の慣習は、人々が集まり判断することなく受け入れ、共同の雰囲気を分かち合いました。
評議会の基本的な決まりが有ります。
1)話す
評議会で話すときは頭ではなく心と腹から話します。単に、何が起きているか、どのように感じているか、経験している機会や挑戦を話します。サークルのために使える時間を意識して簡潔に話します。
2)聴く
聴くときには、心身ともに今ここにいて聴きます。話されていることに充分に注意を向け、寛大に心を開いて聴きます。
3)言葉の断片は注意の標識
言葉の断片にしっかりと注意を向けます。聴くとき、話すときはマインドフルネスの実践です。
4)他の人が話す事に批評や判断は要らない
言われたことが、どのように「自分」に起きている事に関係しているのか、対立的な判断や批評することなく分かち合います。
5)自発的貢献
沈黙により、何も言わずに言葉の断片を保つことが出来ます。
6)サークル内で言われた事はサークル内に留める

異なる意見は健康的で、共同体の中に多様な意見が有ることにより、長い期間の生存率に必要な回復力が得られます。

6.ストーリーカフェとワールドカフェ
小さなグループ(ストーリーカフェ)や、より大きなグループ(ワールドカフェ)で多様な意見が出て共有されることが調整の機会(収束)となり、新しい洞察の形(出現)となる。
ストーリーカフェ:15名以下で4-5名ずつに分かれます。それぞれの人生で完全に生きていると感じた時を共有することから始めましょう。
ワールドカフェ:15名以上で2、3テーブルに分かれます。テーブルの間でいくつかの話し合った後、自由に他のテーブルに参加することが出来ます。

7.オープンスペース技術
オープンスペース技術は、小さなまたは大きなグループでの自己組織化した話し合いです。この方法は複雑、多様、対立、緊急な状態が差し迫った場合に有効です。特別な議題は無く「話し合いの目的」を優先します。

8.群れのワークショップ
群れとは多様な人々が一緒にいる事です。そこでは複数のステークホルダーが、よりいのちあふれる世界を創る可能性を持って共創的に解決できます。

11章で述べた【個人としての道具箱】と【組織としての道具箱】により、自分自身と自分の組織を人類の意識の次の段階へと連れていくRegenerative Leaderになるための旅に乗り出す準備完了しました。


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