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音楽葬

僕は高校に入学して、吹奏楽部に入部しました。
僕の高校生活はクラブ中心。吹奏楽部でクラリネットを吹いていました。
クラブの顧問の先生は教頭先生で忙しく、まったくクラブの指導をする時間が無かったようで、吹奏楽部OBの先輩が毎週末、指導に来てくれていました。
僕より3つ歳上の先輩。

僕が大学生になった時、先輩は大学4年生。
大学は違いましたが、先輩がアルバイトしている塾で、国語と社会の講師を募集しているからテストを受けにこないかと誘われ、なんとかテストに合格。先輩と一緒の塾で講師としてアルバイトしていました。

大学を卒業後、東京の会社で働いていましたが、僅か一年で家業の店を継ぐため、地元に強制送還(笑)すると、地元で働いていた先輩は喜び、一緒にギターを弾いて遊ぶようになりました。

先輩と出会って44年。
一緒に音楽をしたり、スキーに行ったり、酒を飲みに行ったり、IT系の先輩だったので、うちの会社のパソコンのネットワークを組んで貰ったり。

その先輩が先日、亡くなりました。
もうショックで。

お葬式は先輩らしく、宗教無しの音楽葬。
先輩の音楽仲間が集まり、皆で楽器を演奏して歌って、先輩を送りました。
なんだか素敵なお葬式だったなぁ。

僕が好きなバンドの歌で、『私のお葬式』という歌があるのですが、

私のお葬式には、とびっきりのお洒落をしてきてください。
私は死んでしまったので、香典は要りません。
反対にその日は私の奢りです。
会場ではビール飲み放題、シャンペン飲み放題。ビフテキ、ウナギ食べ放題。
皆で楽器を弾いて歌って、シャンペンを棺桶にかけて送ってください。

という内容。
素敵ですよね。

僕ももちろん、ウクレレやギターを弾いてきました。
最高に素敵な音楽葬。
寂しいけど一生、心に残る式でした。

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