調べても出てこないものを探すのが好き
本日は企画メシ2021 第5回目の講義で「本の企画」。
ライツ社の大塚さんをゲストに「絶対にいける確信が持てる本の企画」という課題でした。
今回は学びの記録というより、課題に向き合う中で、そして講義が終わってみて今、自分の軸がわかった話を書きたいと思います。
原体験をもとに考えた「本」
今回私は「ことばを学ぶ青空学習の時間割」という企画を提出しました。外に出て、スマホやPCで調べるだけでは出てこない新しい言葉を知るきっかけを与える本を作りたい、というものです。
このアイディアは、私が小2のとき、とんでもなく大きいカエルをクラスのペットとして飼っていて、カエルをそだてることを起点に「じゃぁカエルがつく言葉を探そう」とか、「カエルの餌を探しに行こう」「カエルが描かれている絵を探してみよう」「カエルの長さを測ってみよう」「カエルが生息している地域を調べよう」みたいな授業があり、今考えればそれが「国語」であり、「理科」「美術」「算数」「社会」などの授業になっていて、なぜカエルだったのかは今思い返すと甚だ不可解ですが、とても楽しかったという、その記憶に起因しています。
でも、常にそのことを考えていたわけではなく、ふとカエルの授業のことを思い出したのですが、そのきっかけは、クイズ作家の方が特集されたTV番組(プロフェッショナル)で、「街に出てクイズをつくる」という場面を見たこと。街に出てクイズを作る例として、「大根」をみて「大根役者」の由来を知り、クイズを作る… というのをみて、20年来の記憶が呼び覚まされたのでした。
ライツ社の本は「日常を彩ってくれる本」
それから、課題を見てからいろいろと調べる中で、ライツ社の本は読んだことがあるものも、ないものももちろんあったけれど、どれも「自分に関わりを与えてくれ」て、「読んだらちょっと人生が楽しくなるような情報が詰まっている」という感想を持ちました。
そして講義で、創意工夫に満ちた丁寧な本づくりのお話を聞き、そしてまさに、「そのコンテンツのきっかけを増やす」ために「24時間/365日など数字で区切ってタイトルを付ける」などのお話もあり、その感想は確信に変わりました。
ありがたいことに
今日の講義では、ライツ社の大塚さんに、上記の私の企画に言及して頂ける場面がありました。企画の良い悪いはともかく、そして今回も全員に伝わったとは全く思っていませんが、まずはテレパシー的な「伝わるだろう」の企画しか出せなかった自分が、大塚さんに「伝わる」企画を出せたことに自分の成長を感じ、そしてまるで小学生ですが、久しぶりに自分の心臓の音が聞こえるんじゃないかくらい選んでもらったことにドキドキしました。。(オンラインで受講していたにもかかわらず。。)着眼してもらったポイントと、そして今、講義を振り返ってみて、「私って知らないことを知って日常を豊かにする」が軸になっているのかも、だから今回ずっと考えていた点が線となり納得感のある企画を出せたのかもしれない、ということに気づきました。
繰り返しメモしていた言葉がある。
私は、好きな言葉とか、学びになるなぁということとか、この言い回し面白いなとか、こうなりたいとか、テーマはごちゃごちゃだしアナログですが、そんなようなことを大学生の頃から1冊にまとめたノートを持っています。
そこに「調べてもでてこないもの」という言葉が、度々登場していたことに、講義が終わった今、気づきました。
私は昔から、「調べても出てこないものを見つける楽しさ」に価値を感じていたし、今の仕事も「知ることで世の中がポジティブに見える情報に編集して届け」て、お客様に「ポジティブな予定不調和」を生み「人生がちょっとだけ彩られる」と感じてもらえるのが好きで、続けているんだなぁと。
こう書くと、編集者の仕事をしていると誤解されそうですが、旅行会社の企画造成を仕事としています。
旅行って「観光地に行きたい」「自分が好きな土地に行きたい」ももちろんありますが、それよりも「知らないところに行ってみたい」が多いと思っていて、今の私の仕事はまさに「知らない場所」を紹介し、いかに「行きたい」と思ってもらえるか、そして行った方には「その場所でしか味わえないポジティブな驚き」を提供して、人生にちょっとだけ彩を添えたい、そんな企ての連続です。
それから日常生活でも、隠れた名店を探すのが好きだし、調べて出て事ないことは行ってみて調べてしまうし、誰かに伝えるときはネットに出てない情報を添えたいな、なんて思う癖があると思います。
長くなりましたが‥ここからどうする自分!
自分の中では、色々な点が、一気に線となった感覚があります。
就活の時、最後まで見つけられなかった軸を見つけた感覚です。
そして、今の仕事が好きという感覚も取り戻しました。
上記をもとに、これからこうします!とまとめられたら良いのですが、まだまとまりきっていません。我ながら読後感がイマイチ。
でも、今後の自分の一歩になったことは間違いないので、また明日、そして明後日、と振り返りながら、これからも「調べても出てこないこと」を見つけながら、自分の人生を、周りの人の人生を、もっとよくしていこうと、そう感じた1日でした。
阿部さん、そしてライツ社大塚さん、企画生の皆さん、ありがとうございました。