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【盛岡市中央通】春の歓楽街で「茶の間」

とある土曜の夕方、人と会う約束があったのですが、先方から急用が入ったからリスケジュールして欲しいとの連絡が入り、ぽっかり予定が空いたので、盛岡の繁華街をぶらりそぞろ歩きしてみました。

で、数年前に桜山から大通界隈に移転・新築した(正確には集約・新築ですかね)、「茶の間」を覗くと混んでいなさそうだったので、久々に入店してみました。

「茶の間」といえば盛岡の老舗大衆酒場の代表みたいな名店のひとつで、平常時だと早い時間から大賑わいになりますが、この日は比較的静かでした。

先客から離れたカウンター席に腰を下ろし、「サッポロ 黒ラベル」をもらい手酌でグラスにビールを注いでぐいっと呑ると、それはもう悦びの極みとなりましょう。

お通しはいつものようにアツアツの茶碗蒸しで、つるりつるりと滑らかでとても美味しいのです。

堂々たる量

ではではと、「山菜煮」「モツ煮込み」を注文します。こちら、酒肴のお値段は300円台からと手頃ですが、量がゆうに一人前以上あって、このボリュームが名酒場たる理由のひとつかもしれません。

で、どちらも流石の味わいです。旨くないわけがないのです。酒場の味、大衆の味、万歳です。

山菜煮は、ウルイ、フキ、ワラビに厚揚げと小女子と具材たっぷりで、山菜の風味豊かです。モツ煮込みは上品な味わいで、モツもさっぱりと食べられ、飽きのこない一杯となっていました。

会計をすると1,800円ちょっと。流石の大衆酒場、30分一本勝負でしたが、満足感は百点満点。

今度は時間のある時に、熱燗を呑みながら、昭和34年創業の名酒場のカウンター席で、ゆっくり呑みたいものです。

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