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日本の旅と神話の舞台

皇室ジャーナリストの久能靖さんに当社の「旅の案内人」としてツアーの企画と同行をお願いしてきた。長い間、皇室を取材され、著作も多く、皇室の宮中行事のことなどについて「カルチャーサロン」で講演していただいたこともある。上皇陛下との心温まるお話しなど、普段伺えないようなジャーナリストとしてのエピソードを興味深く伺った。
久能さんは東大文学部を卒業後、日本テレビ放送網でアナウンサーとして主にニュース部門で活躍され「皇室日記」のキャスターを長年務められた。もともとは当社のお客様でいらっしゃったが、「日本の旅」の企画の相談を  を企画するのであれば、皇室や神話との関係をテーマにした内容を考えましょうとアドヴァイスをいただき、企画に参画していただくことになった。最初のツアーは、伊勢神宮の正式参拝と神楽奉納の旅から始まり、出雲大社や高千穂神社など神話の舞台となった地を訪れた。日本の皇室のお話しとともに神話の舞台を旅して、2004年からの20年間に亘り80回以上のツアーに企画・同行していただいた。神社仏閣を訪ねて宮司や住職のお話しを伺ったり、地元の方々との交流を行うなどユニークな旅の企画となった。
お住まいの鎌倉のツアーも企画していただき、地元の方でないと分からないような裏道や蘊蓄をお話ししただき鎌倉の旅も回を重ねて実施した。

鎌倉の竹寺「報国寺」にて

当社は海外旅行を専らとして事業を行っていたので、国内のホテルや宿などのネットワークがなかったため企画の仕入れでも苦労をした。夏の北海道、礼文島の旅を企画した際も久能さんの人脈で希望の時期にホテルの部屋を確保できただけでなく、ホテルオーナーの方に地元の市場にお連れいただくなど様々な体験をすることができた。島の人々と一緒に「ホッケの仕分け」や「ウニむき」をするなど少人数のグループならではのユニークなプログラムになった。

礼文島にて

奈良・東大寺の「お水取り」の見学や、出雲の神迎祭など、日本のお祭りに参加する旅もいろいろ企画をした。青森県の旅では、五所川原のお祭りに参加した。現地では久能さんがいらっしゃるということで提灯を用意して準備してくださり、地元の方がとともに久能組として立佞武多を担ぎ町を練り歩いた。立佞武多の職人さお話しを聞いたあとの地元の方々と一緒に参加したお祭りは一生の想い出になった。

五所川原立佞武多のお祭り


久能さんには旅先でも「美しい日本語」の話し方など学ぶことが多く、社員を対象にした「話し方教室」を開催して講師になっていただいた。
個人的にも久能夫妻と家族づきあいをさせていただき、鎌倉での会食や長野の久能さんの別荘への旅行などたいへんお世話になっている。
久能さんは当社の日本の旅の立役者のお一人であり、今後も教えていただいたことを生かして旅の企画に繋げていきたいと思う。


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