見出し画像

クロアチアのバーバラ

バルカン半島にあるクロアチアは、かつてのユーゴスラビアである。
この国には「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、 3つの宗教、2つの文字、1つの国家」があるといわれていた。 6つの共和国とはクロアチア、スロヴェニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロである。 さらに国境を接するアルバニアがある。このように多様性のある国が紛争、独立を経ていまはヨーロッパの主要な観光地となっている。

オーストリアのパートナー会社のシュプリンガーさんからおすすめの夏休みの過ごし方を聞いた。船をチャーターして家族でクロアチアで過ごすことだという。自然は美しく、アドリア海は透き通り、お料理も美味しいとのこと。早速、在日クロアチア大使館に問い合わせて船会社を紹介してもらった。
現地で出会ったトミスラヴ君が、人気の帆船「バーバラ」の船長アンテを紹介してくれるという。2人でアンテの家まで商談に行った。漁村の小さなファミリーで、大家族がみんな仲良く暮らしている雰囲気が素晴らしかった。ファミリービジネスとしてクルーズ事業をはじめたという。日本人とは契約したことがないので是非一緒に仕事をしよう、ということになりこの船をチャーターすることになった。

バーバラ号

「クロアチアのツアーを企画するならクルーズで行くべきですよ。ベネチア共和国時代の古都はすべて町の正門が港になっているから」と以前、法政大学の陣内秀信名誉教授から教えていただいたことがある。小さな島々の入り江に入れる小型船バーバラ号で訪れる島々には、ベネチア共和国時代を彷彿とさせる小さな町があり、まるでタイムスリップしているようなクルーズ体験だ。

ドブロブニクの旧市街
町の中を案内する筆者
スルジ山から見下ろす

クロアチアの北部はかつてのハプスブルク帝国の保養地だったイストラ半島があり、ここはトリュフの産地で美食の町でもある。首都のザグレブなどの都市では、食事もウィーン風の料理が美味しく、オペラ座も立派である。南部はベネチア共和国の町々でシーフード料理やワインはイタリア料理にまけないほど美味しい。
この国を訪れるのであれば是非クルーズで島々をめぐることをお勧めする。今ではアンテの弟イワンがアモレナという帆船を造船し、2隻でビジネスを行っている。当社のチャータークルーズは回を重ね、好評である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?