見出し画像

裸族の村で感じたこと

バヌアツ2日目。
今回はとても楽しみにしていた裸族の村(ラングラング村)を訪れました。この日は、バヌアツ日本国大使館の奥田大使と佳子さん、そして裸族のNespoとJimmyも同行してくれました。奥田大使は昨年まで環境省の長官をされていた方で、初めは少しお堅い方かなと思いましたが、実際はとても物腰の柔らかい方で安心しました。

奥田大使と子供たち

途中、マーケット(市場)に寄り、手土産として生きたニワトリや冷凍鶏肉、ココナッツ、野菜を調達しました。一方、村のお母さんたちはバヌアツの伝統料理を振る舞ってくれました。

マーケットでNespoと

今回訪れたのはエフェテ島の裸族の村ですが、実は本来の裸族が住んでいるのは、さらに南にあるタンナ島。彼らは腰蓑(みの)やペニスサック(男性用の伝統的な布)を身に着ける、本当の「裸族」ですが、エフェテ島の人たちは服を着ています。Nespoに服を着る理由を聞いてみましたが、タンナ島から移ってきた彼もはっきりとは答えられず、「やっぱりタンナ(生まれ故郷)で裸でいる方が落ち着く」とのこと。

服を着ているとはいえ、少数民族らしい暮らしが村にはあります。家屋は10棟ほどで、30人くらいの小さな集落。電気やガス、水道といったインフラはなく、小さなソーラーパネルがある程度で、料理はマッチで火を起こして行い、水は15分ほど山を下りて川から汲んできます。僕も一緒に水汲みに行きましたが、帰り道は急な登り坂で、水を持ちながら歩くのはかなりのハードさでした。 これが彼らの毎日の日課になっています。

典型的な裸族の家

短い滞在時間でしたが、彼らと過ごして感じたことがあります。
それは、村の人々がまるで家族のように助け合いながら暮らしていること。たくさんの子どもたちがいましたが、大人・子供に関わらず、年上の人たちが自然に年下の子どもたちの面倒を見ていました。

さらに、彼らはとてもピースフルで、のびのびとした生活を送っています。完全な自給自足ではありませんが、お金に苦しむこともなく、日が昇れば起き、日が沈めば寝るというシンプルな暮らしをしています。

川で水鉄砲を見せれば、子どもも大人も興味津々で真似をし、うまくいくとみんながとびっきりの笑顔を見せてくれます。

村ではみんなが全力全開で遊び、野原を駆け回り、大人も一緒になって遊ぶ姿が印象的でした。ギターや打楽器を持ち寄って歌い、踊り出す人がいれば、照れながらも楽しそうにしている人もいました。

子供たちもギターを演奏

彼らはノーストレスで、毎日をイキイキと生きているように見えました。
どこかしらで常に大きな笑い声で溢れていました。
短い滞在時間の中でも世界幸福度ランキング1位の国である理由を、少しだけ垣間見ることができました。

お金やモノに縛られない生活——僕も少しずつ意識してみようと思います。

これはペニスサックではなくモザイクかけましたw


いいなと思ったら応援しよう!