#053 ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの人生の基本方針を考察
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンは人生の基本方針を決め、これを生涯守り続けた。この基本方針について自分の考えと重ねて考察しました。
1.一人であること。結局全ては自分の気力や思考力、自己批判にかかっている。
グローバル化が進む現在において「唯一の正解」のない問いに、批判的・論理的にアプローチする力が求められているそうです。自己批判能力を一番欠いている国民は日本人だとか。
松下幸之助も人生で大切なことの一つとして自己批判能力と説いています。自己批判は具体的にどうするかというと、人に言われそうなことを、思い切り強く自分が自分に言いいます。
「おまえは、○○じゃないか。いつも○○しているだろう!だから、そんなことになったんだ!」すると、まわりに批判されることが怖くなくなり、むしろ、ありがたい声に聞こえるそうです。
2.教養を身につけること。自分に生きている世界や社会、建築、新しく生まれつつある諸芸術・演劇・音楽・科学・研究に興味を持つこと。原則として自分の知らないすべてのことに興味を持つこと。
興味を持ったらすぐ調べる!分からないことはすぐ調べる!これを心がけたい。でのなかなか情報の多さに追いつけない…。
3.周囲の環境を批判的に心に留めること。自分の気に入らないことすべてをより良い可能性に置き換えるよう試みること。
これも意識して何が気に入らなくて何が不満で、どうやったら良くなるのか考えてそれを実行する。一番難しいのは実行する力。
4.20世紀を意識すること。芸術・社会・科学の領域で今世紀に生み出されたものを心に留めること。また、手本とすべき人々が達成した価値のあるものを認識し、尊重すること。
自分が好きでないと毛嫌いしてしまうところがあるので、世界的に認められているものやそのストーリーを知ること。実際シャネルとか「金持ちのもの」というイメージで好きではなかったのですが、ストーリーを知ってからは好きになりました。でも高いから買えない。
5.職業や人間関係の失望を受け入れ、その原因を探ること。客観的な自己批判の姿勢を保つこと。自己批判こそがいい時も悪い時も最良の友人である。
人間関係がうまくいかなかった原因は何か、もっと反省すべきだった、いや今からやるのだ。
6.自分の仕事に向けられた賛辞や成果が、客観的に見て正当なものか冷静に検証すること。自分の成果を手本とすべき人々の業績と比較して捉えること。
褒められて喜ぶのではなく、手本とすべき人々の業績と比較して足りないところを常に改良・更新していかなくては。
7.どのような批判にも肯定的に受け止めること。そうすれば以前にはわからなかった間違いに気づくことができる。いわれのない批判もまた有益である。他人の思考のありようを教えてくれるから。
批判は間違いを教えてくれるもの、怖くない、むしろありがたいもの。そう思うと気持ちが楽になります。
早いうちから人生の基本方針を決めることって大切だと学びました。
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