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Africaを一年間旅する

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2002年から2004年まで、約一年かかけて旅したアフリカ旅行のアーカイブ
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2018年6月の記事一覧

古代人の霊とピラミッドで年越しする

誕生日はテントの中で迎え、当日はチャドのバス停で終日バスを待って終わった。クリスマスイブも本番も、バスやピックアップトラックの荷台で過ごし、砂漠に野宿して終わった。すると、年末年始、年越しの瞬間は特別な場所で過ごしてみたいと思ってみたわけで。 向かった先はスーダンの首都、ハルツームから北上したピラミッドだった。そう「ナイルの賜物」はエジプトだけでなく、ここスーダンにもナイル川に沿ってピラミッドを残したのだ。 観光客もいなく、入場料を徴収されることもなく、それは砂漠の中にひ

大移動 -カメルーンからスーダンまでの11日間 -

カメルーンの首都ヤウンデより、スーダンの首都ハルツームまで一気に移動してしまうことにした。間にはチャドが入っている。 ↑試しにgoogle mapで検索してみる。4,000kmと出た。おそらくこんなルートだった。 人生で3本の指に入るひどい移動だった。かつて自転車旅行をしていたときに、「ヘン!バスや電車での移動なんて楽勝だよ。座っているだけだろ」と思っていたけれど、その考えを覆す日々となった。 チャドには大した見どころがなく、スーダンの首都に行ってケニアのビザを取る必

西アフリカ最高峰、カメルーン山に登る

サヘルの国、チャドからカメルーンに入り南下を開始すると熱帯雨林が襲ってきて、再び心地よい湿度に体が包まれた。12時間かかると言われていた電車は16時間とアフリカでは普通の遅れだった。 途中ラマダン明けのお祭りに遭遇して、不思議な光景を目の当たりにする。これがアラブの国ではなく、アフリカの中央で行われているということが、かつてアラブの国々を旅した自分から見て特殊なわけで。子どもたちの衣装可愛かったなあ。 カメルーンの首都ヤウンデはアフリカレベルの大都会。熱帯とあってサヘルと

恐ろしいナイジェリアと賄賂地獄チャド

ニジェールのザンダールからはナイジェリアのカノへ。 このナイジェリア、アフリカで最も評判が悪いといっても過言ではない。隣国のアフリカ人ですら恐れる国なのだ。みんな危ない危ないと言うのだ。 ベニン人は言った「嗚呼、ナイジェリア、ひどい国だ。アフリカで一番危険な国だ。あんな国大嫌いだ。隣の国だけど、あそこには二度と行きたくない。」 ナイジェリアに行くというガーナ人はこう言った「俺はビジネスであの国に行くんだ、でもあんな危ない国は一時間といないね。仕入れをしたら真っ先にベニンに帰

サハラの古の交易地、アガデス(ニジェール)

マリの後はブルキナファソ経由で海岸へ降りガーナ、トーゴ、ベニン、そして再び北上しニジェールへ。マリから流れてきたニジェール川と再開した。 再びサヘルと呼ばれる地域、サハラの麓へと戻ってきた。 ガーナなどの熱帯の地方を旅した後、やはりサヘルの国々は貧しいなあと思うのである。国土が貧弱なのが一番の理由か、餓えた子供たちが非常に多い。空缶や空き鍋を持って、バス停をはだしで駆け回る。この子供たちはセネガル、マリ、ブルキナ、そしてここニジェールと多く、熱帯雨林が茂り、国土が豊かな

マリのドゴンを歩く

マリ共和国は見所の少ないといわれる西アフリカのハイライト。そしてそのマリの中のハイライトはPays Dogon.The Land of Dogonなのである。アメリカのユタ州のような赤々とした岩の断崖が135kmも続き、それに沿って、独特なとんがり屋根の村々が点在する。ドゴンの村は、独自の神話伝説や文化を、ヨーロッパ人が発見するまでかなり良い状態で保っていたという。 このドゴンを5日間かけて歩いた。 ガイドの噂があまりにも悪いので今回もモロッコに続きガイドはなし。そのかわり