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総合ニンジャ入門Ⅱ ~ニュービーへニンジャ語りをするために~

ドーモ、五百蔵です。222タグが盛り上がっているようで何よりです。
ニンジャの日だからニンジャが盛り上がるのは何らおかしい点はない。いいね?

それでは、前編に続き胡乱な文章です。今回は「ニンジャ興味層またはニュービーに『ニンジャスレイヤー』という作品を紹介するために」という点に重点を置き、個別のエピではなく全体としての魅力をプレゼンする一例としてログを書き出してみました。そのため、前編よりも個人の感想分が多めです。ご了承ください。

【登場人物】
五百蔵:ニュービーとヘッズの中間(経験浅め)。最近、ニンジャスレイヤーについてウキヨエを投稿したり、紹介記事を書いたりし始めた人。ニンジャプレゼンが上手になりたい。
蒲田の友人(静岡在住):漫画家。ニンジャ情報に断片的に触れてきたが、ニンジャに対する畏怖から一歩が踏み出せない。ニンジャがだんだん気になって来たところ。

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Chapter4:ニンジャスレイヤーどこから読む?
~引き続きマッチャ・カフェにて~

:いやあ、ニンジャスレイヤー奥が深いなあ。
:そうだねえ。
:そういえば私「何かヤベー文体のやつ」って印象が強いから、どういうストーリーかよく分からないや。ニンジャが出てくるのは分かるけど。
:ざっくり言うと、妻子をニンジャに殺された男が自らもニンジャとなり、復讐を行う物語。だけど、第4部まであるから、各部ごとにかなり印象は変わるかな。
そんなに長いの!?ニンジャの詳細より前にどこから読めば良いのか……
:さっきのは第1部のあらすじだね。更にざっくり言うと、第2部は妻子の真の敵を追って再び戦いが始まって、第3部は、主人公フジキド・ケンジが復讐を終えた後の話って感じかなあ。で、第4部は主人公が交代して、新たなニンジャスレイヤーの話になる。
本名フジキド・ケンジって意外と日本人ぽい名前で安心した。ってか主人公交代するの?どういうこと?
:これは3部のラストでも色々あるんだけど、是非自分の手で読んで欲しい……とりあえず4部では、とある青年が新たなニンジャスレイヤーになるよ。
:そうなのか……難しいな……。
:とりあえず話の柱としては、主人公がめっちゃニンジャ殺すって覚えとけばいいよ。
ニンジャめっちゃ殺す……。
:ニンジャスレイヤーは一応時系列関係なく読めることにはなってるけど、話が壮大だから中々難しいよね。最近アリかな、と思ってるのは2部から読むのと4部から読むっていうやり方。
1部はいいの?
:1部も色んなニンジャ出てくるし推し忍もいっぱいいるんだけど、まあ敵は大体爆発四散するから……。
推し忍……爆発四散……(頭を抱えながら)。
:2部は主人公の協力者が増えたり、敵だったニンジャが味方になったり、色々展開がアツイんだよね!だから、2部を読んで慣れて、気になるニンジャがいたら1部に遡って登場エピを読む、ってやり方もアリかな~と。
:4部は何でおすすめなの?
:4部は本編にあたる部分が元々時系列順で連載してるんだよね。連続ドラマを見てるような感覚で、テンポも良いし。あとは、今まさに連載中だから、実況してみたり、ファンアートに触れたり、「リアルタイム感」が味わえるから。
:3部まで読まなくても何とかなる?
:なる……と思うけど、読んでたらもっと楽しいかな。逆に4部前日譚として1~3部を楽しむって手もあるのかな……?分かんないや。私がその楽しみ方を試すには、一回全ての記憶を失う必要があるから……。
ええ……。
:まあ、好きなキャラクターが出る話から読むってやり方もあるし、まずは自分なりに入口を見つけるのが一番いいと思うな。

《ポイント》
 カットアップ連載という形態をとるニンジャスレイヤーの売りは、「どこからでも読める」という点ですが、4部まで連載が進んでいる現在、新規層にとっては、「どの部から読めばいいのか?」という点がかなり気になるところでしょう。しかし、先達ヘッズのおすすめも人によって違うでしょうし、自分なりの読み方を模索するというのが一番です。今回は2部もしくは4部から読むやり方を提案しましたが、例えば好きなキャラクターが出るものを辿って読む方法や、好きなジャンルの話を読んでいく方法なども挙げられます。
ニンジャスレイヤーという作品を楽しむのに、「ここから読まなくてはならない」という決まりはありません、基本的に、興味を持ったときに、興味を持った話から読むのが良いでしょう。迷ったときは、Twitterで疑問を放流すると、やさしい先達ヘッズが教えてくれるかもしれません。

Chapter5:主人公ってどうですか?
:ちなみに3部はどんな感じなの?
:個人的に3部はニンジャスレイヤーというより、人間としてのフジキド・ケンジが見れると思ってる。とりあえずの復讐は終わった、じゃあどうする?って状況から3部が始まるんだけど、そこにいきなりニンジャが現れて、2部での仲間が「あいつはもう復讐を終えたんだから」って巻き込まないように自分たちだけで何とかしようとするのよ……カラテ弱いのに……。
待って待って何で空手?
ニンジャといったらカラテっていうのがニンジャスレイヤーの世界観。
パワーがありすぎる……。
五:まあ、そんな感じでね、復讐者ニンジャスレイヤーから人間フジキド・ケンジへの物語だと思ってます。基本フジキドは堅物なんだけど、3部だと人間味が垣間見えたり、泥酔したりとか色々あるよ。
:泥酔……待って、主人公だよね?
五:主人公だよ。ニンジャ絶対殺すニンジャだよ。とにかく真面目にニンジャ殺すの。ただ、その情熱がすごくて、斜め上の方法で登場したりとかするけど……ソバエントリーとか……。
前に教えてくれたやつで見た気がする。ヤモトさんが出てくるやつ。
:そうそう、それ。あれはヘッズの間でも名エントリーとして有名だよ。
:面白いからなんかまとめて紹介してほしい気もする。
:気が向いたらやりたい。フジキドエントリーまとめ。
:ちなみに、4部は主人公変わるって言ってたけど、どうなの?
なんかフレッシュな感じ。フジキドは妻子持ちのサラリーマンなんだけど、4部主人公は若者なのね。ただ、何かすごい危なっかしくて……。
:何で?
:精神が安定してないというか……色々あって自分を責めすぎてて、読んでるこっちが心配になる……。
:病んでるな……。
:見てるとハラハラしちゃう。フジキドは相棒役に凄腕ハッカーがいて安心して見れたんだけど、4部はそっちも未熟だからさあ……ちなみにハッカーって言うのはネットワークの世界で色々すごいことができる普通の人間なんだけど。電脳世界ならニンジャに勝てる人もいるくらい。
:すごいね。イメージ的には「攻殻機動隊」みたいな感じかな?
:通ずるところはあると思う!サイバーでパンクな感じだね。
:でも4部のハッカーは凄腕じゃないんだ。
:そうなんだよ。二人とも何か危なっかしい。ちなみに、もう一人ヒロインで、自我を持ったアンドロイドの子がいるよ。
:アンドロイド、いいね。
:そう。カワイイし。そういうわちゃわちゃした3人が出てくるのが4部。

《ポイント》
ヘッズの皆さんはご存知の通り、4部において主人公が交代します。ニンジャ興味層にこのことを紹介すると、「エッ?何で交代するの?前の人は?」というようにググッと興味を持ってくれる場合があります。やはり、主人公という存在についての関心が高いことを表しているのでしょう。これはチャンスです。フジキド・ケンジの魅力、マスラダ・カイの魅力。それぞれの良さをアピールしつつ、その協力者、敵対者、というように段々と紹介する範囲を広めていけば、奥行きのある忍殺紹介ができるのではないでしょうか。
また、フジキドのエントリーも、関心を抱かれやすいトピックと言えます。ギャップ萌えという言葉があるように、フジキドの生真面目さと、ある種豪快なスレイ行為を対比しつつアピールすることが有効と考えられます。

Cgapter6:ニンジャは多様性ですね?
:いや~ニンジャ気になってきたよ。前に、ヤモトちゃんの話見ただけだけど。
:あれも良い話だけどね、実はその後日譚もあるんだよ。
:そうなの!?めっちゃ気になるな……。普通に読みたい。
:読んで読んで。ドラマCDも出てて、そっちもすごい良いよ。もう聴くたび読むたび号泣。すごい良い話。
:感動なんだ。
:うん。ただニンジャを殺すだけがニンジャスレイヤーじゃないから。カワイイ女の子も出てくるし、イケメンの双子ニンジャとか、ハードボイルドなニンジャとか色々出てくるよ。良い話もあれば、グルメ回とか、一定速度を下回ると謎装置を付けられる回とか……。
:謎装置wwマグロみたいだね。
:いや本当にエピ名が「マグロ・サンダーボルト」って言うんだわ。
マジだった!
:良いセンスしてますよ……素質あるねえ……。
:コワイ!
:あと特撮っぽいエピもあるよ。個人的におススメ。
:どんな話?
:実はニンジャなアクション俳優が、自分の故郷であるストリートを悪者から守るって話なんだけど。熱血で爽やかで、映画見てる感じ。
:俳優の名前は?
:……ジェット・ヤマガタ。
:駄目だ……人名の違和感がスゴイ……そこを乗り越えないとだなあ……。
そのうち慣れるから!まだ普通な方だから!すごい良い話だから!
:そうなの?
:すべてが良いんだけどね、ラストがまたイチオシなんだよ。ネタバレになっちゃうけど、最後にフジキドが彼とすれ違うの。その時、ニンジャと分かってて殺さないのね。ただ、アクション俳優ジェット・ヤマガタとしての彼にサインをもらって、去るの。こういうところで、人間フジキド・ケンジが垣間見れてね……。
:いいね。葛藤とか。
:そう、そう。忍殺語に慣れるとそういうのも味わえるって寸法ですよ。

《ポイント》
 最後にニンジャスレイヤーの多様性についてアピールしてみましょう。ニンジャという存在を軸に、様々な物語が展開するのがニンジャスレイヤーの魅力と言えます。単なるサイバーパンクSF、単なるニンジャアクションの枠に収まらないのです。人間ドラマも、ハードボイルドも、恋愛も、コミカルも、すべてがそこにあるのです。ただし、こういった魅力について個別エピを通して紹介する際には、ネタバレに考慮しましょう。新規層が初めて物語に触れる楽しみを奪わないように、ネタバレするとしても最低限になるよう気を付けて。対話の中で、気を付けながらアピールしましょう。

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長くなってしまいましたが、胡乱なニンジャ語りは以上の通りです。何故か教科書風のワンポイントアドバイスが自然発生しましたが、エテルの作用か何かだと思います。
ちなみに本文から省いてしまいましたが、蒲田の友人が一番食いついていたのは、「ドサンコ・ウェイストランド」と「岡山県」でした。やっぱり地名ネタは鉄板ですね。

ニンジャ活動を始めてから、「人に作品の魅力をアピールする」ことの難しさを知りました。しかし、同時に「自分のプレゼンで興味を抱いてくれる」ことの楽しさも知りました。今回、突発的なニンジャ問答でしたが、蒲田の友人が何度も「待って?」と困惑を示してくれたので、ニンジャアドレナリンに支配されることなくプレゼンができたと思います。情熱溢れるニンジャプレゼンは素晴らしいものがIRC空間にありますので、自分は若者たちを優しく導く謎の賢者みたいな立ち位置で、ニュービーたちをニンジャ沼の底に導いて行けたらなあと思います。

最後に、胡乱な文章ではありましたが、ニンジャスレイヤー222タグに参加できて楽しかったです。これをきっかけに真面目な方のニンジャ文章も投下したいと思いました。

(了)

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