【賛否両論?】Mr.Childrenの新アルバム「miss you」の考察をしていく

3年ぶりに新アルバムがリリースされましたね。
ダウンロードして聞こうと思っていたら11月から購入可能ということで店舗に駆け込み購入しました。

アルバムタイトル・曲タイトルが今までとは雰囲気が違ったし、
sound track発売時には「一番にならなくてもいいや」と言っていたので
正直あまり期待をせずにどんなもんかな~という気持ちで購入して聞きました。

全体としては"これは賛否がかな〜り分かれる作品だな"という感想です。
今までのMr.Childrenの曲調が好きだった人は「才能が枯れた」だの、「駄作だ」などのコメントをしちゃうのかなーと。
一方で、櫻井和寿という1詩人が好きな人には今回のアルバムはここ数年で一番好きだと思うのではないでしょうか?

Mr.Childrenの作品というのは桜井和寿の苦悩から生み出されてきたものが多いと思っています。
それについてはいろんな方がyoutubeで解説されているので気になる方はこちらをどうぞ

さっそく各曲について、桜井和寿のパーソナリティや最近の発言、ライブでのMCなどと歌詞を比較しながらを考察していきたいと思います!



I MISS YOU

誰に聴いて欲しくて
こんな歌 歌ってる?
それが僕らしくて
殺したいくらい嫌いです

前回参戦した半世紀のエントランスも、「みんなの人生に寄り添った歌を届けたい」と言っていたと思います。
そんな過去自分がしたコメントを「殺したいくらいに嫌い」と真っ向から否定するのがアルバムのタイトルとなっているのが「miss you」という曲なのです。
衝撃のファーストトラックとなっています。

Fifty's map ~おとなの地図

誰にだって
「独りになれたら」と願う
そんな時がある

櫻井さんが心理学における愛着スタイルにおける回避傾向であることを顕著に表していますね。
愛着スタイル理論についてはこちらをどうぞ。

このように櫻井さんが回避型の愛着スタイルを持っているなぁ…と感じる歌詞はいくつもあります。
例えば

どれほど分かり合える通しでも孤独な夜はやってくるんだよ

誰と話しても、誰かと過ごしても孤独な夜は来るけど

これ以外の曲についても、自分と向き合っている・自分しか登場人物がいない歌詞が多く、回避型傾向が出ているなぁと考えています。

求められるクオリティ
今日も必死で応えるだけ
「偶然」に助けられ

インディーズ時代はお世辞にも演奏技術も楽曲のクオリティも高いとは言えず、お金をかけてプロデュースされたから成功したと言われてもおかしくはありません。

なんとかやって来ただけのこと
自信なんて無くてもあるように見せれるさ

ライブMCに台本を用意して同じことを全会場で言うようなところからして、みんなが求めるかっこいい桜井和寿像を見せているように私には見えていました。その裏にはこの歌詞のような感情があったのかなぁと。

語らない訳にはいかないのが「くるみ」との歌詞の関連性についても考察していきます。

どこにも逃げれない
そう過去にも未来にも

「ねえくるみ」と未来に投げかけていた自分に対する現在からのアンサーになっているのでしょうか?

孤独の意味を知った友よ
同じ迷路で彷徨う友よ

「君のいない道の上」とは未来の自分とは訣別をして、別の道へと進もうとしている歌詞だと解釈しています。

似てる仲間がここにいるよ

過去の自分に対して同じだねと語りかけているシーンかなと解釈しています。

このようにこの曲は未来の自分と対話していた「来る未来」=「くるみ」という曲に対するアンサーソングとなっています。
ここはぜひMVをの最後を見てほしいところです!!!

青いリンゴ

失ったものを悔やんでばかりいたって意味がないぜって歌ってた僕は今もいる

これはどの歌だろうかと考えましたが結局分からず…
All by myselfが当たるのでしょうか?

Are you sleeping well without me?

この曲名を見て離婚しそうなの??と思いましたがどうなのでしょうか?

LOST

個人的に今回のアルバムの中で一番好きな曲がLOSTです。

掴んだ光さえ
歪んで闇に消えてった
取り返せもしないで
また今日も立ち尽くしている

掴んだ光=過去のMr.Childrenの実績
歪んで闇に消えてった=テレビ業界が廃れ、自分たちの人気度がわからなくなった
現在開催中のライブ「miss you」の会場が小規模になっていることからも自信を失っていることが伺えます。(全然チケット取れないのでもっと自信持ってくれ〜(血涙))

子供達になんて話そう
生きる意味や未来を

 こちらの歌詞でも自信を失い、迷い悩んでいる様子が伺えます。

尖った分 その痛みが
走った分 その衝撃が自分に返って来るから
星でも眺めて暮らしていたい

過去自分が築き上げてきた経歴が今の自分に重圧としてのしかかり、その重圧から逃げたいという心情が伺えます。

取り戻せもしないで
また今日も立ち尽くしている

過去の栄光を取り戻したい。だけど、どうすればいいのか分からない。櫻井和寿が迷いを感じているように思えます。

アート=神の見えざる手

かなりチャレンジングな曲調だなぁが最初の感想でした。
歌い方も今までになかったラップ調の曲になっています。

LOSTの最後の歌詞である「立ち尽くしている」ところから、一歩踏み出し、新しい挑戦をしている姿を見せつけられました。

ただ歌詞の内容は過去の自分に対しての皮肉のオンパレードとなっており、

安直にセックスを匂わせて

Everybody goes とか

倫理 道徳に波風を立てて

So let get true、マシンガンをぶっ放せとか

国家権力に歯向かってみせて
半端もんの代弁者になる時
僕のアートは完成致します

尖ったことをしないと曲が作れなかった自分を皮肉っています。

望まれたことに応えたいだけ
刺激が足りないって みんな言うから
「酷い」とか「汚い」とか「卑性」とか
その通り それも想定内です

ファンが望んだから、曲を書くけれど、それは櫻井和寿が考えたものではない偽りの歌詞。それを嘘つきだ!罵倒されようとも仕方がない。

望まれたことに応えたいだけ
ワクワクしたいって 君が言うから
「酷い」とか「汚ねえ」とか「卑法」とか
嬉しさに顔が歪みます

刺激とかワクワクどちらもミスチルの曲にあるが偽りの歌詞でしかない。

雨の日のパレード

これは家族の日常パートかなぁぐらいの認識です。

Party is over

「未練なんかない」
そう言い切ってしまえば
嘘になってしまうのかもな

LOSTでも訴えていた通り、もう一度栄光を手にしたいという思いが表れているように思います。

過去に拘(こだわ)って
現在(いま)を怠(おこた)って死んでいくなんて愚か者の愚行さぁ前を向いて歩こう
でも何処へ向かえばいい?
胸に手を当てれば
暖かな炎を 感じるのに
でも Party is over

過去の栄光に縛られて今を生きれていない。情熱はあるし、一歩踏み出したいのに何をすればいいかわからないという心中が歌詞に表れています。
LOSTの歌詞と似ているなぁと思います。

We have no time

LOST,Party is overで語っていたように、まだまだ現役でいたいという思いがあるが、年齢が気になるなぁ〜みたいな思いが現れているのかなぁと。

黄昏と積み木

下記の歌詞が非常に印象的だなぁと思いました。

背伸びしなくても明日を見渡せる高さまで

MCでカッコをつける桜井和寿から出てくる言葉とは思えず、等身大の櫻井和寿の本音が現れているのかなと思います。

deia-vu

迷子の子のように
僕は泣きそうだよ
あぁ僕なんかを見つけてくれてありがとう

恋人を最初に想起しましたが、"Mr.Childrenを見つけてくれてありがとう"とも読めるかもと思います。

誰の中にもブレーキと
そしてアクセルがあるから
僕ら前へ踏み込んでいかなくちゃな

自信がなくとも前に進んでいかなくちゃという思いが読み取れます。

ケモノミチ

風上に立つなよ
獸達にバレるだろ
そんな時代だったら俺らとうに死んでる

今の時代に生まれていたら今の地位はないだろうという心情がここにも現れています。

おはよう

心配なことがいっぱいあるんだけど、今目の前にある当たり前の幸せに目を向けていこうという、心理学用語でいう「今目の前の事だけに集中する」というマインドフルネスという概念を歌っているなぁと思いました。


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