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『壬生義士伝』~旅する書籍/舞台~

皆様ごきげんよう、彩式部(いろどりしきぶ)です。

『壬生義士伝』3回目、今回は盛岡の山をご紹介いたします。


東に遠く早池峰山。南の南昌山、東根山に雲がねえのは、明日も晴れるしるしだ。西の岩手山、北の姫神山。ぐるりを高い山々に囲まれて、城下を流れる中津川は桜馬場のすぐ下で、北上川さ合わさる。

引用:浅田次郎『壬生義士伝上上』文春文庫 2019 p130


読んでいるだけで綺麗な盛岡の山と川が想像できます。浅田次郎氏の作品はなんせそこが非常に魅力的だと思うのです。だからこそ是非現地に赴いて実際に見てみたいという想いに駆られるわけです。

さあでは実際に見に行ってみましょう。

私が訪れたのは盛岡駅西側すぐのマリオス展望室。
様々なテナントの入っているビルの20階が展望室になっており、無料で入ることができます。静かな空間なので落ち着きますよ!

天気が良ければばっちりお山も見えます。

それではまずは早池峰山

……わかりにくいですね笑
中心より若干左の奥に雪を被っている山見えますでしょうか。
あれが早池峰山(のはず)です。

そしてお次は南昌山。


もうこれに関しては自分でも帰ってわからなくなるだろうなと思ったので指さしてる写真ですが、これです笑
もっと大きな山なのかと思ってましたが、山!って感じのくるんとしたかわいらしい形。しかしながら霊山として知られ、また宮沢賢治とも縁のある山だそうです。

そして東根山といきたいところなのですが私としたことが東根山チェックすることをすっかり失念しておりました……また行きます……

そして言わずと知れた岩手山!
作中、岩手山にふりがな(おやま)と付くくらいなので岩手で山と言ったら岩手山のことでしょ!という感じなんでしょうね!お花見の花は桜でしょ!っていうのと同じかな。

展望室から見るおやまはこちら

どこから見てもどっしりとしてかっこいい!!!!!
まさに岩手のシンボルですよね。ちょうど時期的にも雪が被っていて美しい。

山シリーズ最後は姫神山。

こちら写真中央より左側に見える一番高い山が姫神山です。

これでぐるっと山に囲まれました!

その山に囲まれた盛岡の城下を流れるのが中津川。

前回ご紹介した上の橋、下の橋がかかっている川ですね。

そういえば桜馬場がどこなのかよくわからなくておしづに実際プロポーズした場所がわからないと書きましたが、先ほどの文章読むと北上川との合流地点辺りであることがわかりますね。

さて最後はその北上川。
私この川とっても好きで、滞在中何度も写真撮りました。
盛岡駅から東方向に歩くとすぐの川なのですが、私初めて盛岡訪れたとき、まずは石割桜に行こうと思ってスマホ片手に歩いてたんです。橋を渡っているとき、そこが北上川だと知らずになんか大きい川だなぁなんて暢気に川の水眺めてたんですね。そしてぱっと顔をあげると大きな綺麗な山が見えるではありませんか!!!!!それが岩手山だったんですね。いやあ、あの時の感動は忘れられません。ちなみにちょっと話は逸れますが皆様ドラマ「リモラブ」は見られましたでしょうか…波瑠さん主演の2020年のドラマなのですが、それに出られていた松下洸平さんが岩手県出身のお役で「子どもの頃ずっと富士山だと思っていた山が実は岩手山だった」という台詞があったのです。正直めちゃくちゃ納得しました。富士山に勝るとも劣らない雄大さ美しさなのです。

私は開運橋から見る北上川と岩手山が大好きです。

本当に本当に美しいです。

夕方も素敵ですよ。

夕日がくっきり映し出す岩手山、ゆったり流れる北上川。

吉村貫一郎が愛した盛岡。私も大好きになりました。


ちなみにここ開運橋には橋の歴史と共にこんなことが書かれている看板が。


私の場合1回目はうれし泣きかな。

一度来たら好きになっちゃう盛岡でした。


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