日野町:漆器と合薬の行商から総合商社を生んだ商家町~ Photo ~ Hino-cho in Shiga prefecture

画像1 滋賀県南東部にある日野町は、近江八幡や五個荘とならび、多くの近江商人とそこから今でも続く有名企業を輩出しました(写真は豪商の山中正吉旧宅)
画像2 戦国時代の領主蒲生氏のもとで商工業は発展し、漆器の日野椀が全国的にも有名で、蒲生氏が戦国末期に去って衰退しかけた町を救うために始まった行商では主力商品でした
画像3 さらに100年経過すると、行商人であった正野玄三が令和の現在でも製造販売されている万病感応丸を編み出し、これが日野椀に変わり行商の強力なラインアップに加わりました(写真は正野玄三が始めた薬店-現在は観光案内所)
画像4 行商を代々続けて販路と資金ができると現地に店舗を開設し、醸造業、卸業、金融業などでさらに事業を拡大していきます(写真は豪商の山中兵右衛門旧宅)
画像5 日野大当番仲間という200年も続いた商人組合を立ち上げて、各地街道沿いの200近い宿泊施設と定宿契約を結んだり、独自の飛脚制度を作って全国に物流ネットワークを構築しました
画像6 近江日野商人本宅は日野にありましたが、主人が変えることは少なく妻子が家を守りました。もともと農家出身の商人たちは質素な生活をつづけましたが、邸宅には電話ボックスまであるところもありました。
画像7 こちらは邸宅から5月2日と3日に開かれる日野祭りを家の中から見られるようにするための桟敷席と桟敷窓の例です。
画像8 内側から見るとこんな感じで、春先には室内に飾ってあるひな人形を逆に道行く人から見えるようにします
画像9 こちらは日野祭りで行幸する16基ある曳山のうちのひとつを格納する蔵
画像10 近江鉄道の日野駅からバスで15分ほど、JR近江八幡からは同じ近江鉄道バスで1時間ほどと少々アクセスしにくい場所にありますが、各種案内や資料もしっかりしており、近江商人のことを知るにはおすすめの場所です♪ こちらにもう少し詳しく書きました→https://trip-catalog.com/ja/introduce/hino-cho/

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