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古い町並み

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宿場町、寺内町、城下町、門前町、商家、武家町、山村集落、醸造町、港町、茶屋町など、国内にはさまざまな形態の古い町並みが残されていますが、訪問した中で特によかったところをこのマガジ… もっと読む
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#東海道五十三次

名古屋にある江戸初期から続く染織町~有松の町並み

日本遺産に指定されている名古屋市緑区にある有松絞りとしても世界的に有名な有松の町並みは、全国で唯一、『染織町』として伝統的建造物群保存地区にも指定されています。旧東海道約800mに沿って建ち並ぶ町並みは、名鉄名古屋駅から20分もかからない有松駅からも見えるところにあり、名古屋で2時間でも時間があれば手軽に訪問できます。 絞り染めの生い立ちと歩み日本における絞り染めは奈良時代から見られますが当初は上層階級の表立った意匠としては使われず、社会の表舞台に現れたのは室町から安土桃山

亀山市関宿~木曽三宿に劣らぬ東海道随一の現存宿場町

宿場町というと中山道の馬籠宿、妻籠宿、そして奈良井宿が有名ですが、亀山市の関宿は東海道五十三次の中で最もよく原型をとどめているのみならず、全長1.8kmと木曽三宿(500m~1km)よりも長く、京都や名古屋から特急を使わず1時間半程度(往復でも2500円前後)かつ駅近と、スケール、質、アクセスのどれをとってもおすすめです。 関宿の歴史現在の関宿町並みは16世紀末の領内の道路補修に始まり、江戸時代に入ってから東海道47番目の宿場町として本格的に整備されました。宿場町の東端と西