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New York 見聞記 5           Times Square

  Edison Hotel

筆者が初めてTimes Squareに行ったのは
妻との結婚20数年記念旅行の時だ
留学中お世話になった
教授に手紙で聞いてみたのだ

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厳しい教授だった
 質問があって
 研究室に行くのにも
 前もって予約は欠かせない
 時間前に行っても
 時間を少し過ぎるまでは
 ドアを開けてはくれない
 質問に必ずしも答えてはくれない
 自分も教師をしていたので
 その点は同じだ
 にこりともしないで
 自分で考えなさいと言いたげだった

優しい教授だった
 毎週末には
 車でモールまで連れて
 買い物をし終わるまで
 付き合ってくれた
 毎週なので
 筆者はくたびれていた
 冷蔵庫があるわけでもない
 買うものがそれほどはない
 ついに1か月もしたある日
 丁重にお断りをした
 それもそうだな、と快諾してくれた
 帰国のため
 シカゴ行きのバスに乗る時も
 車でバス停まで
 とてつもなく思いスーツケースを
 トランクルームに担いでくれた
 そのせいでトランクの蓋に
 頭をひどくぶつけてしまった
 大丈夫ですか?
 大丈夫だよ、それよりも
 無事に日本に帰りなさいよ
 言葉に誠意がこもっていて
 一年間の親切に感謝
 一年間の授業に感謝
 院生として2教科の授業
 最も分かる授業をしてくれた

手紙の返事は
それほど待たなくても
すぐに来た
Times Square近くのEdison Hotel
これが推薦ホテルだよ
あと2つほど紹介してくれた
結局Times Squareまで徒歩2,3分の
そのホテルに決めた
教授もNew York では
いつもそのホテルに泊まる
というのが決め手だった
あの教授は間違いないはず
100%の信頼だ

そしてその信頼は裏切られることはなかった
次にNew Yorkに行こうとしたときには
Edison Hotelはリニューアル中で
泊まることはなかった
リニューアル後に
値段が跳ね上がっていたのだ

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実は、Times Squareには
孫娘たちを連れたときが
3度目の訪問だと思う
その2015年訪問では
あまりの変わりように驚いた
1980年代後半でも
人は多かったのだが
人と人との間に
少なくとも大きな空間があった
今でいう「ソーシャルディスタンス」
しかし今やそんなものは
Times Squareでは「死語」?
もうもみくちゃだ
孫娘たちを見失う恐怖と不安
彼らはスマートフォン人類だから

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  目移りがする

とにかく目移りがする
電光掲示板の大きさ
その明るさ
夜であることを
忘れさせる明るさ

妻と来た時の
Times Squareは
あちこちでストリートパフォーマンス集団
今回ももちろんいたが
人だらけで
のぞき込むこともできなかった

妻と初めて見たブレイクダンス
その上手さに驚いた
帰国後すぐに
その集団がテレビに映し出された
その時は妻と
あ、あの人たち
Times Squareで見たよ
子供たちは
妻のその声にびっくりした

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この写真のどこかで
パフォーマンスをやっていた
とうとう近づけずに諦めた

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  「HUGS」

プラカードの男性が
「抱きしめてあげようか」
とでも言うのだろうか
見ていた限りでは
誰も抱きしめてもらうものはいない
お金を払ってまで
誰がそんなことをしてもらうもんか
と言うよりも
通りがかる人は
誰一人その文字に
気づいてもいないように思える

警察官は2人1組で警戒する
犯罪はごめんこうむりたい
あまりの人出で
全く怖い気持ちが起きない

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ホテルへの帰路
パタッと人通りがなくなった時
少々怖い気持ちを思い出した

孫たちは怖くなかったのかもしれない
引率者は当然無事に
ホテルに彼らを連れ戻さなければならない
これは結構なプレッシャーなのだ

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ホテルには
このH&Mを左手に見ながら
歩いていると
突然人通りが少なくなり
気が付くと
自分たちだけになっているのだ

丁度その辺りで
アイスクリームの屋台だあった
気分を落ち着けるために
そこでアイスを購入
歩きながらアイスを食べた
こういう感じが
New Yorkなのだ
食べ終わる頃には
ホテルが見えてくる
昼間はにぎわっていた
Bryant公園が寂しげだ
その向かいあたりが
目指すホテルというわけだ

これでTimes Square鑑賞会
体験会の終了となった

  完

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