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【劇場アニメ】囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather 感想

【旧ブログより】
2020年2月17日 (月)

いよいよ待ちに待った公開日が来た。
劇場アニメ『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』
舞台挨拶の抽選には外れたので、初日の初回(朝8時の回!!)をバルト9で観た。

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…矢代が動いたー!!

(ドラマCDのときは「矢代が喋ったー!」だったな)

今更ネタバレもなにもないのだけれど、今回は第1弾で2巻の序盤(撃たれるあたりまで)まで。

次作はどうやら2巻の矢代の過去の部分がメインで描かれる模様。
本編終了後に数カットだけ予告が流れたのだが、既にそれだけで泣きそうだった。


鑑賞直後の興奮冷めやらぬ状態で友人に送りつけた感想を一部こちらに転載したいと思う。


凄かったところ

1.音全般
音楽と声と、作品から発生する音のすべてが素晴らしかった。
映画館の音響システムで聴く立体感に震えた。
声優さんの声はもはや楽器。
テーマ曲とエンディング曲の(特にタイミング)ドンピシャ感。


2.背景

とにかく新宿の街がリアル。

新宿の街の俯瞰から入る演出がやヤバい。

矢代のマンションもヤバい。
とにかく背景は全てヤバい。


3.脚本・演出
脚本もとても良きだった。
矢代の物語だった。
原作でも泣いたシーンで少し泣いた。

あと、こんなシーンあった?と思ったセリフのないワンシーン(ひとことのモノローグのあとの数秒)があり、そこがとても切なくて、この監督すごい!と思った。

 しかし、家に帰って原作を見直したら、ちゃんと2巻にあった。そして5巻での矢代の回想で真相が補完されている。(読み込みが甘かったな)
ページ数にすると1.7ページ位の長さの、セリフもモノローグもないシーン。
ちなみに、パンフに掲載されている矢代役・新垣さんのインタビュー内で、そのシーンが思い入れの強いシーンとして取り上げられていたので、もしこの文章を読んだあとに見る方は注目してみてほしい。

それと、少し印象が変わったのは百目鬼。
子供なのか不器用なのか単なるアホなのかわからない雛鳥ぶりが可愛かった。


4.竜崎や幹部たち
竜崎の魅力が爆発している。(あとは見るべし)
あと、三角さんも平田も、反社の人なんだなと思って怖かった。


5.エロ
開始1分でいきなり始まる。
(ただし、矢代ではない)

作中、何度かシャクられている百目鬼が(いい意味で?)徐々に調子こいていく感じ。

言わずもがな矢代はエロい。
大画面でエロさ炸裂していた。
お尻丸出してもエロいし、もちろんぺろりんしていてもエロいし、しっかり着込んでいてもエロい。
タバコの煙を吐き出すだけでエロい。

あと、ヤクザの肺がんや咽頭がん率高そう。


6.暴力
思っていたより暴力シーンが少なかった。
原作の導入部分同様、のっけから久我が暴れていたが、大スクリーンと劇場の音響で見るとすごい迫力。

竜崎に挑発された矢代が車を叩くシーンや、七原をボコるシーンに狂気を感じた。

あとはやっぱり矢代が撃たれるシーン。狂気。矢代のヤバさの真骨頂。


7.表情
主役二人の表情が紛れもなく生きていて、複雑な表情が紛れもなく動いていたことに感動した。
百目鬼がかわいい。


【さいごに】

わかっている人がちゃんと作っているというのがきちんと伝わる作品だと思う。

なお、1度観たあとに、予告編を再度見ると号泣必至。


P.S....褒めてばかりなので1つだけ気になってしまったこと。
久我の手が心霊写真みたいだった箇所があって戦慄した。(DVDでは直ってるよね)

実は雨の夜の新宿でどうしても観たくて、雨が降った昨夜、2度目を観に行った。

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(休日の終電間際の新宿は最高でした)

劇場に行ける環境の方はぜひ劇場で観ておいたほうが良いと思う。
できれば夜。
劇場を出た時に街が暗いほうが雰囲気あるよね。

(無機物になって矢代にタバコの煙を吹きかけられたい人生でした)

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