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「悩み事 隠し事 ばっかりで草」

Creepy Nutsのオールナイトニッポンで一番笑ったメールです。

Creepy Nutsのオールナイトニッポンは、自分が「ラジオが好きだなぁ」と思う理由が全部詰まってる番組。いい意味で中学生みたいなくだらないトークとか、そこに届くリスナーからのメール、イカれたコーナーまであるうえに、自分が知らなかった音楽を教えてくれる。たしか初回の放送で松永さんがRHYMESTERのFuture Is Bornを選曲してて、カッコいいと思ってすぐYouTubeでMVを観てたら、急に宇多丸さんが撮影を止めてYouTubeで見てるファンに商品買ってねって言うシーンがあって、なんだこれって思った記憶がある。

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0のレギュラー放送が始まる12時間くらい前、自分はちょうど大学の入学式だった。駅から会場に歩く間ずっと続く喧しい勧誘とか、SNSで先に繋がってて初めて会った人たちが一瞬で仲良くなる様子とかが眩しすぎた。高校のときも深夜ラジオばっかり聴いてたから、大学に希望も期待も持ってなかったけど、思ってたよりも全然息苦しいなぁって感じだった。知り合いもいなくて友達もできないしサークルとかに入る勇気もなくて、勧誘を避けたくて会場の最寄りの一つ隣の駅まで歩いて、すぐ帰ってすぐ寝た。星野源のオールナイトニッポンに備えて。

深夜3時になっても全然眠くならなくて、新しい番組は3回まで聴くという平子さんの教えも守っていたから、そのまま聴いたのがCreepy Nutsのオールナイトニッポン0だった。たぶん特番で何回か聴いてたけど、ちゃんと意識して聴いたのはその日が初めてで、どっちの声がどっちなのかもよくわからないまま、ただおもしろすぎるから聴いてた。大江戸シーランの説明が始まったときなんか机に突っ伏して息苦しくなるくらい笑ってた。こういう息苦しさばっかりならいいのに。次の日の英語のクラス分けテストは眠すぎて全然解けなかったけど、Creepy Nutsのオールナイトニッポン0は絶対毎週リアタイしようと思った。

何週間か経って、オールナイトニッポンのツイートでラジオパークのパネルの写真が載っていて、松永さんのところに「オールナイトニッポンは、逃げ道。」って書いてあった。松永さんの意図するところと一致するかはわからないけど、その言葉が自分の胸に突き刺さった。「秘密基地」とかじゃなくて「逃げ道」なのがいいなあと思った。

まんまとCreepy Nutsにハマって、6月にはライブにも行ってた。初めて行く音楽のライブがHIP HOPになるなんて思ってなかった。ミスチルとか星野源とかだと思ってた。Creepy Nutsのライブはそれはそれは楽しかった。怖い大人に絡まれなかったし、ゾンビーバーもいなかったし、防弾チョッキも必要なかった。怖くなくてよかった。

番組イベントも楽しかった。中野サンプラザに2000人、国際フォーラムに5000人、ライブビューイングを入れたらもっともっと多くの人が集まってた。みんなキモすぎ。アナルプレデターのカードが出なくて残念だったのも、あさぼらけの音楽で手拍子が起こったのもキモい。逃げ道を進んだ先にある空間がキモくてよかった。あんなにキモい空間はこれまでもこれからもないだろうなとか考えるともっとキモい。語彙が「キモい」しかなくなっててキモい。

Creepy Nutsがどんどん大きくなって、ラスボスになって、世界一になって、エドシーランを探して、ウィーアーファイティングドリーマーチャレンジをして、菅田さんと曲を作って、Mステに出て、歌詞間違えて、武道館に立って、オリンピックの閉会式に出て、ミラクルボーイになって、1部に昇格して、その5年間をオールナイトニッポンを聴きながら過ごせて本当に楽しかった。

「逃げ道」という言葉が突き刺さってた5年前から自分は全然成長してなくて、これからも悩み事隠し事ばっかりで草な生活を続けていくのに、そこにCreepy Nutsのオールナイトニッポンがないのがとても怖いけど、Creepy Nutsのオールナイトニッポンを聴いていて本当によかった。

最終回、一番意味のない放送が一番楽しかったな。

Creepy Nutsのオールナイトニッポン、Creepy Nutsのおふたり、番組関係者の皆様、同じ番組を聴いて盛り上げていたリスナーの皆様、5年間本当にありがとうございました。Creepy Nutsのオールナイトニッポンは最高のよふかしです。

1ヶ月前、中学の同級生に会ったらCreepy Nutsのオールナイトニッポンを聴いてると言ってた。芸人のラジオの話をしたことはあったけど、Creepy Nutsも聴いてるならもっとはやく言ってくれたらよかったのにとか思った。まあアナルプレデターとかザーメン市場とか言ってるラジオ、誰にも言えるわけないか。