アフターコロナで準備しておきたいグルメサイトの設定や契約

2020年4月7日に発令された緊急事態宣言。5月14日に一部の県で解除されましたが、まだまだ先行きが見えない現状かと思います。
第2派、第3派…また来年は?たくさんの懸念があります。

テイクアウト、デリバリーの需要は収まらない?

飲食の形式は外食・自炊・テイクアウト・デリバリー・通販・ミールキット・インスタント食品など様々で外出自粛以前からその時に必要なものを消費者が選択してきました。
そして今回の外出自粛でテイクアウト販売の需要。
そもそもですがもちろんお客様がテイクアウトを求めているというのもあると思いますが、それ以上に来店数が激減したのでテイクアウトを始めた飲食店も多かったように感じます。
また「すぐに収まるだろう」と思い、テイクアウト対応をしておらず今からテイクアウトを検討しているお店も一定数あると思います。

しかしテイクアウトは非常に難しい位置づけかと思います。
テイクアウトは店内飲食より原価率を高くせざるを得ないのではないでしょうか?
飲食店の原価は分類別(サイド・メイン・ご飯もの・デザート・ドリンク)により異なり、ある程度を網羅した注文により理想原価になります。ドリンクが頼まれないだけで原価が結構変わってしまうのです。
そしてテイクアウト専門店は店舗敷地が狭く(家賃)、組み立てられたオペレーション(人件費)、ロット(原価・包装資材)、回転率が高いことにより提供可能な価格帯で、テイクアウト専門店と飲食店とではそもそも戦うのが難しい、その価格の違いをお客様に理解してもらうのは難しい、そして原価率を高めに設定しがちなので結局のところかなりの個数を販売しないと固定費を支払う程の利益を出すのは難しいと思います。

今後外出自粛が解消され、飲食店に人が戻ってくるとは思いますが、一定数の慎重派もいると思います。またもし第2派が来てしまったら?
テイクアウトを止めたくても止められない。かもしれません。

そしてテイクアウトは扱う食材により許可が必要なものもありますし、これから暑い時期になったらと課題はたくさんあります。
早く実行に移すことも大事ですが、広告宣伝費や販売促進費も視野に入れて、売っても売っても利益にならない=疲弊しないよう、通常営業+テイクアウト販売の損益分岐点を見極める必要があるかと思います。

テイクアウトの受付と宣伝

食べログ(宣伝・受付)
有料掲載・無料掲載どちらもテイクアウトの詳細を掲載することが可能です。無料掲載の場合は公式アカウントを取得すれば設定が可能となるのでこれを機会にアカウントを取得してみてはいかがでしょうか?

【アカウント取得方法】
自店舗ページの下位に「食べログ店舗準会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。店舗準会員になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか?」の記載があるのでリンクを押下→まずは店舗準会員(無料)お申し込む→申し込み画面で必須事項を入力
※営業許可書の提出が必要です。

食べログでは主に宣伝になりますが、有料掲載をしている店舗であればWEB予約を受け付けられないこともないです。
コース設定部分にテイクアウトの設定をしてしまえばよいのです。
しかしこの機能は従量課金対象になります。現時点で2020年5月末までは費用発生はないのですが6月以降は手数料が発生するので注意してください。
手数料:6:00~15:59=個数×100円、 16:00~翌5:59=個数×200円

もしこの機能を使用するのであれば、上記の費用を加味して金額設定をするもしくは単価の高いテイクアウトメニューを用意しなければなりません。

もし今後、飲食店及びお客様双方の需要があればテクアウト予約機能を手数料50円くらいで始めるかもしれないですね。そう思ったのですが食べログには別途「食べログテイクアウト」というアプリがあり、今食べログは食べログページと食べログテイクアウトと連携を始めたので、そちらに注力するかもしれません。

食べログテイクアウト詳細:https://tabelog-takeout.com/owner/
販売手数料9%+決済手数料
2020年5月1日~2020年5月31日の間に申し込みをした場合、1ヶ月販売手数料0円

Retty(宣伝)
有料掲載をしている場合は管理画面からテイクアウト情報を掲載することが可能となっています。Rettyは主に宣伝になりますが、有料掲載をしている店舗であればWEB予約を受け付けられないこともないです。
Rettyは従量課金ではないので、コース設定部分にテイクアウトの設定をしてしまえばよいのです。

ぐるなび・ホットペッパー(宣伝)
基本は有料掲載しか掲載できない媒体ですが、一部無料掲載という扱いもあります。店舗ページがあり、ログインIDがあればテイクアウト情報を掲載することが可能です。食べログ・Rettyと同様、コースにテイクアウトを設定することでWEB予約を受け付けられないこともないですが、殆どの契約が従量課金かと思いますので注意してください。

まとめ
ここまではなるべく費用をかけない、そして既に費用を払っている場合にその媒体をなるべく活用する方法でした。
これら以外にも一休、OZmall、Epaekグルメ、ポケットコンシェルジェ、OMAKASE等、殆どの媒体でテイクアウトの対応をしています。
ぜひ今お使いの媒体をフル活用してください。より多くのお客様に伝えたい場合は全てにて告知をすることが有効です。

しかしテイクアウトの内容を全媒体で修正をすることは結構大変な作業です。また設定をしたことを忘れており、テイクアウトを止めたのに放置、内容が違うということも散見されます。これらはクレームに繋がりやすく逆効果になる場合もあるので注意が必要です。

グルメ媒体の契約見直し

この時期に行っておきたいもう1つは契約の見直しです。
コロナによる緊急事態宣言で食べログがとった対応で紹介しましたが、グルメ媒体には契約期間があります。今後の見通しが立たないことで、なるべく経費を下げたいという心理が働くと思うのですが、広告宣伝費を下げ過ぎてしまうのも不安かと思います。
そこで今できることは「この媒体は本当に必要であるか?」の精査です。
全て止める必要はないと思うので、今改めて過去のアクセスやコール数、予約人数などを媒体比較し、有料掲載自体が必要であるか?この契約プランは適正か?

媒体特性やプランは地域・ジャンル・単価・ターゲット・利用シーンと紐づくので一概には言えないのですが、一度成功パターンを見つけると売上が下がるのではないかと思い、怖くてやめられないことが多いと思います。
しかし今はそれが崩壊しかけてます。ずっと同じ契約を続けている場合は特に今の見直しがおすすめです。

そうとは言ったもののどのように精査をするのか?
一番簡単な方法は媒体担当者から同エリアのプラン別アクセス・コール数・予約人数の資料を取り寄せてみてください。その資料と自店のデータ比較するのです。そこでの考察を元に担当者に意見を求めてみるのがわかりやすい「このプランでよいのか?」です。そして全媒体でそれが出来たら媒体比較をして「この媒体は本当に必要なのか?」が見えてくると思います。

参考:今やっておきたい食べログの契約見直しその①契約先の確認

来店時間が変わるかも?

次にお客様の来店が戻った時に外出自粛前とどう変わるのか?
もしかすると一部企業ではこのままテレワークが推奨されるかもしれません。そしてフレックスタイム制を導入する企業が増えるかもしれません。また混んでいる時間を避けようとする慎重派もいるはずです。
そうすると来店時間に差が出てくるのではないでしょうか?

WEB予約の受付開始時間、最終受付時間は何時になっていますか?
地域にもよると思いますがこういった傾向や実際に街に人が出ている時間を鑑み、即座にそれをWEB予約設定に反映させる。それによって取り込める人数が変わってくると思います。

各媒体WEB予約の設定方法は複雑でまた面倒なのでなるべく設定を変えないというお店もたくさんあると思います。
しかし今後どのように世の中が変わっていくかわからないので、即座に設定を変えられるよう今のうちにWEB予約の設定見直しや設定方法の確認をしてくことがおすすめです。

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