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【鉄道空想シリーズpart.4】もし今でも京阪と近鉄が相互乗り入れしていたら?

 こんにちは!旅ギナーのT.M.Y.です!

 今日、10/14は鉄道の日!今から151年前の(太陽暦計算で)今日、日本で初めて鉄道の本営業が開始した日でございます!
 昨年は丁度150周年ということで、JR東日本が企画きっぷを用意するなど、ものすごく盛り上がっていたことを記憶にある方も多いかもしれません!

 ということで今日は鉄道の日にちなんで、鉄道関係についてお話しようと思います!今日は京阪と近鉄のお話です!

 京都と大阪を結ぶ京阪電車、そして京都と奈良を結ぶ近鉄京都線、実はこの2路線、かつては丹波橋駅を介して相互乗り入れをしておりました!1945年の12月から1968年の12月までの23年間行われていた、京阪と近鉄の相互乗り入れについてお話していければと思います!


1.正確には…

 先ほど、「京阪と近鉄が相互乗り入れしていた」と申し上げましたが、この2会社が乗り入れていた期間はこのうちの5年間程度でした。というのも、乗り入れが開始した1945年当時、近鉄京都線は「奈良電気鉄道」という屋号の会社で、京阪は「京阪神急行電鉄」という屋号の会社で運営されていました!前者は後年近鉄に合併されましたが、後者は現在も「阪急電鉄」という屋号で残っている会社です!そう!京阪は一時期阪急が所有していたんです!!

※京阪と阪急の一部だったという話は、気が向いたら記事にします…が、鉄道好きの方なら知ってるか…(笑)

 奈良電気鉄道が開業した際は、現在の近鉄丹波橋駅付近に駅がございました。しかし相互乗り入れを開始するタイミングでその駅を廃止し、全ての列車を現在の京阪線ホームに通して相互乗り入れをしておりました!

 お互いの利便性が高くなったであろう相互乗り入れですが、1968年に取りやめられました。その取りやめた理由といたしまして。Wiki先生で「丹波橋」とか「奈良電気鉄道」とかで調べると、あらゆる側面で理由が載っておりますが、この文章では、近鉄と京阪の社史(100年のあゆみ)に記載の理由をご紹介いたします。

…(前略)、しかし、近鉄側の1500ボルト昇圧計画(1969年9月実施)、ATS方式の相違、ダイヤの高密度化による近鉄京都線の拡充方針などを背景に、(後略)…

京阪百年のあゆみ P.291より

…(前略)、しかし、当社が輸送力増強のために投入した大型車は、車両規格上、京阪電気鉄道線に乗り入れることができないこと、また、当社電車線電圧の昇圧により、京阪電気鉄道の車両が当社線を運行できなくなることなどにより、(後略)…

近畿日本鉄道100年のあゆみ P292より

…ほぼ同じページに書かれている!という偶然はさておき(笑)、2社とも電圧の昇圧など、要は規格が合わんようになったので乗り入れをやめたという理由となっております。

ちなみに

 乗り入れた形跡は、GoogleMapを見ると残っております!

 こちらは京阪丹波橋駅の南側の航空写真ですが、一番右の待避線から、中途半端に残っている線路がありますよね?おそらくこれが乗り入れがあった形跡の1つだとみられます!
 
 もっとはっきりしているのは、駅の北側です!

 斜めに走っているのが京阪、上下に走っているのが近鉄ですが、左下の待避線からまた中途半端に線路があり、さらに白い覆いみたいなものの行きつく先が、近鉄京都線ではありませんか!!
 ちなみに白い覆いは、ストリートビューで確認したところ駐輪場でした!

2.相互乗り入れが続いていたら…

 さてここからが本題!もし今でも乗り入れが続いていたらというお話です!今回は小見出しを設けて、複数の空想をしていきたいと思います!尚今回は、電圧の違いとか車両の大きさの違いとか編成数の違いなんかは無視します!空想という前提で楽しんでいただければと思います!

①大阪難波発・奈良経由・京都出町柳行き特急「あをによし」(叡電連絡)

 この記事を書いていて真っ先に思い付いたのがこれですね~!2022年4月に、大阪難波~奈良~京都間で運行開始した特急「あをによし」。これが、京都(烏丸八条)を越えて清水・祇園・平安神宮などのそばを通るんですよ(地下ですが…)!おまけに出町柳で叡電に連絡とかしたら、比叡山や鞍馬方面も1回の乗り換えで行けるので、もう1日では行きつくせないですね!!

ちなみに、出町柳発賢島行特急「しまかぜ」も思いつきましたが、こちらはどちらかといえば伊勢志摩がメインなので、今回は割愛させて頂きます…そんなこと言ったら、「あをによし」のメインは奈良…まぁいいか(笑)

②京阪沿線から新幹線に乗るには…

 あをによしは近鉄→京阪の乗り入れパターンの空想ですが、逆に京阪→近鉄の乗り入れパターンを考えてみましょう!京阪の電車が近鉄京都駅に直通します。ということは、京都向いて先頭の車両に乗ると…京阪の電車降りてから新幹線に乗るまで、最短5分、いや3分で乗れます!!
 
京阪沿線で過ごしていた身として、これはどれほど楽か?だって京阪沿線から京都駅に行こうとしたら、現状、丹波橋か東福寺で乗り換え、または七条からバスor徒歩なんでね~!特に大阪府内の京阪沿線からだと10分は縮まるんちゃいますかね?
 また逆方向を考えると、京都から宇治まで、(スイッチバックは必要ですが)乗り換えなしで行ける新たな路線としても、ありかもしれません!

③(南海を除く)関西大手私鉄縦断列車

 これは鉄道好きなら夢がある話です!現在、阪神と近鉄(大阪難波を介して)、阪急と阪神(高速神戸を介して)が、改札を出ることなく乗り換えができますが、ここに京阪電車も加わります!さらに、例えば、阪急西宮北口発京阪三条行といった具合に、全部の路線を経由した電車も物理的に可能になります!

 今の例で行くなら
西宮北口ー(阪急神戸線など)ー高速神戸(阪神本線など→阪神なんば線)ー大阪難波ー(近鉄奈良線)ー近鉄奈良ー(近鉄京都線など)ー丹波橋ー(京阪線)ー三条
といった具合になるでしょうか…これ使ってイベント列車とかは知らせたらおもろそう!!

あとこれを活かして、どこかの車庫を使って、4社の車両が一堂に会するイベントなんかも面白そうですね!!今年は大和西大寺、来年は阪神尼崎、その次は京阪淀…といった具合に…

まだまだ空想は尽きないですが、長くなりそうなのでこのあたりにしておきます!(笑)

3.まとめ

 ということで今回は、10/14鉄道の日にちなんで、鉄道空想シリーズをお話してきました!いや~やはり空想は面白い!
 
で、今回の京阪と近鉄の相互乗り入れについては、実際昔はやっていたことですので、今の技術と改良工事があれば、実現できる可能性もゼロではないはずです!またVRで一度そういう世界を体験するのも面白いかもしれません!

 また空想してみたい鉄道話がございましたら、第5弾もさせていただきます!ということで今回はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました!

↓鉄道空想シリーズのバックナンバーです!


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