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バイク未経験がついに卒業試験 - 小型二輪の免許取るぞ8

急に教習所に通うことを決めた僕。小型二輪のMTとATの違いも把握せず、初めて目の前にしたバイクにビビった頃が懐かしい。短い教習時間の中で誠心誠意、手取り足取り教えてくれた教官の皆さんのおかげで、ついに卒業試験までやってきました。

卒業試験の朝は曇りだった

心配していた天気は曇り。いつもと変わらない待合室、いつもとちょっとだけ違う案内。けれどいつも通りにプロテクターをはめて、バイク置き場で試験時間を待つ…。

試験が始まったらきっと教官にスタート位置に来いって言われて、これから試験始めますって言われて、ダーっと走って、わーっと採点されて、すぐに終わるんだろうなぁ。

…って思ってたのに、試験はすぐに始まらなかった

「試験前に説明があるから、まずは講義室に移動してね(苦笑)」と言われちゃいました。気合入れすぎた!

試験説明、30分

まずは試験のルール説明。禁止事項、時間配分、コースの再確認などの説明をされました。

繰り返し伝えられたのは「100点満点を取ろうとしたら難しいかもしれないけれど、合格点は70点だから」ということ。例えば、1本橋で5秒以上保てず4秒で通り抜けたとしても、不合格にはならず1秒毎にマイナス5点されるだけ。落ちたら即失格だけど、落ちなきゃ減点で済む。

急制動だってチャンスは1回じゃない。もし1回目でうまくいかなければ、やり直しのチャンスがもらえる。

左右後方確認を忘れたからって、即失格にはならない。

僕は「一個一個、全部を完璧にしなきゃ!」と無意識に思い込んでいることが多いタイプです。そのおかげでうまくいくこともありますが、いつもできることが急にできなくなることもたくさんあるので、この「70点でいいんだよ」という言葉にはかなり助けられました。

もちろん「ここまでちゃんとやってきたから大丈夫なのわかってる」という信頼あっての言葉だと思ってますよ!!

高齢者教習の終わりを待つ

卒業試験は朝一でした。この時間、僕が通っていた教習所では高齢者教習が行われていて、卒業試験コースを使っていました。どうやら一人ずつ車の運転チェックをされている様子。急制動などがあるので、できるだけコースには他の車はいない方がよいので、終わるまで待つことに。

「今、おいくつなんですか?アラぁ、80歳!お若い!」

「この前やった試験、90点取れました」
「オレァ合格点ギリギリだったよオ、あんたすごいな。暗記のところが全くできなかった」

「こんな試験やって何の意味があるんだろうなぁ」
「全部で5回あって、7,000円だっけ?」
「マァ、ボケ防止になっていいじゃないですか」

…試験開始を待ちながら、そんな井会話を聞いていたのでした。

いよいよ、僕の番だ

高齢者教習が終わり、「それじゃスタートするよ、ゼッケンつけてね」と「卒業試験中」と書かれたゼッケンを渡され、プロテクターの上からつけると、いよいよ緊張してきました。

「中止や危なくなったらクラクション鳴らすから。横から声かけられないんで」

教官は2人1組で、僕の運転に合わせて車で追いかけながら試験監督をするようです。

練習でいつも乗っていたスクーターが出発位置に置かれています。
教官から「まずは慣らし走行から。コース半周をしてきてください」との声。ウィンカーとブレーキチェックして…あっ、スタンド外し忘れてた汗

「ちょっと緊張してる?まぁ、無理せずいつも通りに、な」

後方確認してスタンドを外し、スクーターに乗り、バックミラーをチェック。電源を入れて、慣らし走行半周。…うん、スタンドの件以外は思った以上に安定している気がする。

半周走行を終えてスタート地点に戻ります。教官は車の助手席に乗り込むと「はい、それではこれから卒業試験を始めます」と試験スタートの合図。いよいよ始まる!

70点でいい

試験は順調でした。

何がどうなったか細かいことは覚えていないんですが、何度もイメトレした成果もありコースは迷わずすみました。(よく覚えていた1コースでよかった!)

一本橋はもしかしたら5秒届かなかったかもしれないけど脱輪せず済んで一安心。急制動も難なくクリア!。

停止位置はなるべく手前で止まることを意識できたし、左右確認だってできていた。

見通しが悪い交差点も、あまり乗り入れしすぎずに二段階確認ができた。

もしコースを間違えても減点にはならないし、即試験中止になるようなことをしなければ、減点はされても中止にはならない…。

「70点でいい」「満点を目指す必要なんてない」

試験を待つ僕に何人もの教官がかけてくれたその言葉に、めちゃくちゃ救われていたのでした。

緊張の合否発表

その日の卒業試験受験者は僕一人だけ。試験説明もマンツーマンだし、合否発表もマンツーマン。「試験結果を確認するから、ちょっと待っててね」と、試験監督に言われ待合室で待ちます。

待つこと数分。

小会議室へ呼ばれ、瞬間の緊張。けれど、どこもミスった感覚がないんだ、きっと大丈夫だ、と。

「…では、試験検結果を発表します。…合格です、おめでとう」

最後の授業

そこからはジェットコースターのごとく、案内が続きました。

試験はスムーズだったこと、気になるとしたら後方確認が大振りなので、動作をもう少し小さくする方がいいというアドバイスをもらいました。意識は常に正面にある気持ちでいて欲しい。

あと、後方確認しながらハンドルが次に向かう方向に曲がっているのが気になった…、そのようなフィードバックをもらいました。

そして、「それ以外は危なくないし、この運転を今後も心がけてください」というメッセージをもらいました。

…後方確認、終わってから進行方向を変えられるように余裕を持って動こうと思いました。

卒業の時の何とも言えないあの気持ち

嬉しいような、悲しいような。卒業って不思議な気持ちになりますよね。

教官と交代で、今度は事務の方がいらっしゃいました。

「これが卒業証明書、今日から一年間有効だから。あとこれが免許センターの案内。ここでこれをやって、あ、受付時間はこれで…」

そんな事務的な案内を受けながら、どんなバイク買うの?とか、バイクライフ楽しんでね、とか、そんな雑談を一通りしました。

まるでまた来るみたいな

卒業証明書を受け取ったら、あとはもう家に帰るだけ。卒業式なんてないし、事務の方や教官に軽く会釈して終わり。教習所にはそうやってたくさんの人が短期でやってきて、去っていくんだろうな。

また数日後に、この場所に、小型二輪の教習を受けに来るような、そんな気持ちで教習所を後にしたのでした。お世話になりました!

次回、免許センター

怒涛の一ヶ月半、仕事しながら、バイク知識ゼロからなんとか教習所を卒業しました!何もわからないからこそ、教えられたことを素直に受け入れられたっていうのが良かったのかもしれないです。

テストで100点取れても、実際の生活で身につけたことが使えなければ意味がない。100点取るより大切なことをこの教習生活から教えてもらった気がするなー。

次は手持ちの免許証を書換えです。今の免許証、写真が気に入らなかったから早く変えて欲しい!

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