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「はにかみショート」をJRの冬のCMソングにしたい

世の中のロン毛には2種類存在していて、オシャレでロン毛にしている人と、美容院に行くのが面倒くさくて伸びっぱなしのロン毛の人。同じように見えても結構見分けつくので後者の人はちゃんと美容院に行きましょう。お前は金子ノブアキにはなれていないぞ。田です。


先日の全国ツアー幕張公演と同時に公開された≠ME5thシングル「はにかみショート」のMV。今回はそちらのアレソレを書いていこうと思うのですが、言いたい事はもうほとんどFFさんが天才解釈文章として記してくれてあるのでここでは個人的に思った事とかツイートした事の詳細とかシンプルな感想を書こうと思います。とりあえずまずはFFさんの天才解釈文章を読んでください。というかMVを見てからそれ読むだけでもいいです。→


曲、めちゃくちゃ好きです。こんなんJR SKI SKIのテーマソングにするべきじゃないですか。してください。特に好きなフレーズがあって1番の「短い髪の 知らない君は 変わらない笑顔で 横にいる」というフレーズで、「知らない君」と「変わらない笑顔」の対比がたまらなくてですね。髪を切って今まで見た事ない華やかさを放つ君にまだ慣れないけど、髪以外は何も変わってなくて今まで何回も見てきたあの素敵な笑顔の君を見て少し安心する様子がめちゃくちゃいいんですよこの歌詞。

さてMVなんですが、これがこの曲の世界を何倍にも広げているというか、あっさりしてるように見えてめちゃくちゃ引っかかる部分が多いんですよね。まずこのMVに関しては冒頭でご紹介したFFさんの天才解釈の通りパラレルワールドの世界線を表現しているもの、という考えを支持します。MV中に登場するペアが途中で変わってる事には気づいたのですがそれが何を表してるのかが浮かんでこなくて、そんな時にこの解釈を見てそれがすごくスっと来たんですよね。なのでそこから自分なりに噛み砕いた解釈も書いていけたらいいなぁと思います。
まず、なぜこの曲でMVのテーマが「パラレルワールド」なのか。パラレルワールドとは簡潔に言うと「人生における様々な選択肢の中で選ばれなかった方の世界線」です。人生とは選択の連続で、例えば「今日の夕飯、ラーメンか牛丼どちらにしよう?」と迷ったとします。これが分岐点となり、そしてここでラーメンを選んだとすると、選ばれなかった牛丼の世界線はここで終わるという訳ではなく、見えない世界線として「牛丼を選んだ場合」の人生も並行して続いていくのです。そうして選択肢の数だけ色んな世界が生まれていく、これがパラレルワールドの理論です。そしてこの曲のテーマである「髪を切るか、切らないか」も選択肢の1つであり、ここから着想を得たのかなと思いました。

MV上のパラレルワールド(以下if世界線)の表現として、「途中でペアが変わっている」というものが挙げられます。最初これに気づいた時これが何を表してるのか分からなかったのですがif世界線の解釈を見て気づきました。ここでポイントになってくるのが曲中に出てくる印象的なフレーズの「プリズム」。プリズムとは、

プリズム(英語: prism[1])とは、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための光学素子であり、ガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体で、その面のうち少なくとも一組が平行でないものである。三角柱の形状をしたものが一般的である。

となっており、光を屈折させるもの、いわゆるif世界線理論で言う分岐の比喩として使われていると解釈しました。またMV中のプリズムの表現は恐らく雪で表されており、MV中の日常カットで雪が降っている場合と降っていない場合でそれぞれのペアが変わっているんですね。詳しく書くと、冒頭の雪が降っていない場合は「谷崎さん⇔鈴木さん」、「落合さん⇔菅波さん」、「本田さん⇔冨田さん」、また河口さん尾木さんは1人です。そして1番サビから雪が降り始めるのですがそこからは、「谷崎さん⇔尾木さん」、「落合さん⇔河口さん」、と変わっており、冨田さんは恐らく「僕」と、そして本田さんは1人なのですが誰かを探している素振りを見せている為、誰かとペアである事が予測されます。なのでこの雪(=プリズム)の有無がプリズムが屈折させた事による本来の世界線軸とは違うif世界線を表現していると考えるとめちゃくちゃ綺麗にハマると思います。1番Aメロで1人でいる河口さんの後ろを菅波さんの元に駆けていく落合さんをわざわざ映すカットも不自然なので恐らくこのif世界線だという事を強調する為の演出なんじゃないかなと思います。歌唱パートが衣装での歌唱パートと私服衣装での歌唱パートの2種類存在しているのもif世界線を示唆する為なんじゃないかなぁと。明るさも違ったりして全然異なる印象を受けますからね〜。

そしてこのif世界線の理論は曲中一番印象的なフレーズである「誰かに染まった僕の人生を 君はどう思うの」に繋がっていきます。この歌詞は「僕が誰かに染まった」という訳ではなく、髪を切ってさらに魅力的になった君が離れていかないか不安になった僕が「君が他の誰かの所へ行くなんて僕だったら絶対嫌だけど、今の君が同じ立場だったら僕と同じ気持ちを持っててくれる?」という事を少し悪戯めに圧をも含めて聞いているものだと思います。つまりもしもの世界線、パラレルワールドの話をしているのではないのでしょうか。
MVでは指輪を投げるというシーンがあるのですがこれは、FFさんの解釈にもあった通り、「不安に思っている僕に対して形あるものに頼らなくても私達はずっと一緒にいられるって事を伝えたい為の行動」と解釈しましたが、いざこれが僕側の立場だとして彼女にいきなり指輪投げられたらちょっと引いちゃいますね。怖すぎ。余計不安になるわ。なのでここについてはもう少し考えたいなと思いました。
突飛にも思えるif世界線理論ですが、根本は「髪を切るor切らないの選択肢」と、曲中一のキラーフレーズである「誰かに染まった僕の人生を 君はどう思うの」から広がったものだと思います。そしてこういったMVでの表現からこの歌は「髪を切るという選択肢を選んだ事により繋がった、2人の世界がこれからも続いていく世界線」を歌ってるという解釈に着地しました。髪を切った君を見て不安になったけどその気持ちを吐露した事で君からの愛を再確認して2人の間の愛が深まったという事です。HAPPY。
余談にはなりますが、曲終わりのアカペラパートが「≠MEが存在しているけど、冨田さんはメンバーではなくただの一般人として生きてる世界線であり、最近よく耳にする≠MEの曲を客観的な立場で口ずさんでる」というもしもの世界線の描写だったら少し面白いなと思いました。


さぁここで一旦話は逸れてこのMV最大の問題点について書きたいと思います。この雪が降っている時の本田さんの相手。ここにいない誰かを待っているのですがこのシーンの歌唱を担当しているのが現在休養中でMVにはいない永田詩央里ちゃんなんですね。もうお分かりですよね。恐らく本田さんの待っている相手というのが永田さんなんですね。もーーーーーーーーーーう匂わせ方が秀逸で美しすぎる。上手すぎるんですよねこれ。歌唱パートを設けてくれただけで嬉しいのにこんな演出まで加わるとなにも言えなくなりますね。感謝感謝。やっぱり推しメンの声って聞くだけで安心するし、すごく好きなんだなぁと改めて実感しました。衣装も可愛いですしあの衣装を着て「wow wow」の横移動をする推しメンが見れる日を想像しながら今は曲を楽しみたいと思います。


ここまで読んでくれた方が関暁夫の都市伝説を読んでる時と同じ気持ちになってないかが不安ですが、この冬を彩ってくれる事間違いなしの「はにかみショート」、発売も楽しみですしカップリングも楽しみですね。




いつもだったらここは推しメンのツイート貼るんですけど今回は推しメンお休み中なので尾木さんですが許してください。理由は察してください。許してください。



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