KJ法実践講座~効率的な情報処理の方法~
突然ですが、みなさんは今までの人生において
・アイディアが思い浮かばなく問題解決ができない。
・大量の情報に対しての整理の仕方が分からない。
といった状況になった経験はないでしょうか。
今回はそんなときや多量な情報をまとめたい時に使えるKJ法の詳しい手順について説明をしていきたいと思います。
1.KJ法とは
KJ法とは、東京工業大学名誉教授の川喜多二郎さんが考案した様々な多量の情報をな効率的に整理できる方法のことを指します。大量のデータを1枚1枚付箋のような紙に書き、それをグループ分けすることでそれぞれのアイディアの新たな関係性を見つけ、新たな発想が生まれます。それが問題の解決に役立ちます。
また、KJ法の名前の由来は川喜田二郎さんのイニシャル(Kawakita Jiro)からきています。
2.KJ法の6つの手順
ここではKJ法について詳しく知っていただくために、手順を紹介していきたいと思います。
1.テーマ決め
議題が決まっているのならここの手順1は飛ばしてください。
決まっていない人のために例を挙げると、
「地球温暖化の問題点とは。」といった大雑把なことで全然大丈夫です。
2.アイディアを思いつく限りラベル化
ここでは何でも構いません。頭にふっと思い浮かんだテーマに対するアイディアすべてを小さめな付箋やカードなどに箇条書き程度に書きましょう。
書いた後は適当に置いたり貼ったりしておきます。置く場所、貼る場所はなるべく広いところがいいでしょう。
3.ラベルを関係性を考え小さくグループ分け
ラベル化が終わったら出したアイディアから関係性を見つけていきましょう。そして、その関係性からそれぞれのアイディアをグループ化していきます。まずは1つのグループに2~3個程度がおすすめです。
もしも関係性が見つからないアイディアがあったとき、そのアイディアは無理矢理どこかのグループに入れようとする必要はありません。そのアイディアは誰も考えなかった異彩のものです。もしかしたらその異彩なものが問題解決の鍵かもしれません。
上記の作業の後、グループにタイトルをつけましょう。タイトルをつけることでグループがどんな関係の塊なのかが鮮明になります。ここでタイトルは別の付箋にするといった工夫があると見易いと思います。
4.小さなグループをさらにグループ分け
先ほど作った小グループが10個より多い場合、小グループをグループ分けしたほうがいいでしょう。そして先ほどと同様にタイトルをつけましょう。
グループが10個未満になるまで、グループ化を続けていきましょう。
5.グループの関係性を整理、図示
パット見で構いません。関係性のありそうなものを近くに置いておき整理しましょう。
作ったグループの関係性をわかりやすくするために記号や矢印を使って図示します。
KJ法において情報の整理だけが目的ではありません。関係性を発見することにより、新たな発想を生まれることこそが目的です。ですのでここの作業はとても重要になります。
6.文章化
ついにこの作業で最後になります。
KJ法は、新たな発想を生み出すためにやるので図示して終わりではありません。全体の関係性を文章にしなければいけません。この作業をやることで新たな発想を得ることができます。
初めからすべて文章化することは難しいと思います。ですので関係1つずつ文章に変えていったらいいでしょう。
3.まとめ
以上、だれでも簡単に行えるKJ法のやり方ついて解説しました。
KJ法では気づかなかったこと、問題の本質に気づくことができます。決めつけや先入観でグループ作りとタイトル作りをしないことを心がけてください。
ですので問題の本質を知りたい時、多量の情報をまとめたい時にKJ法で整理整頓してみてください。そうすることで新たな発想を得ることができるはずです。
4.参考文献
https://www.irasutoya.com/?m=1
すべて8月2日閲覧
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