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2020年3月の記事一覧
詩:足首、もしくは母趾球
静かにすいこまれていくように
固く冷たくなっていく日常においては
水底に深く沈んで溜まっていく澱みをすくい取ることが大切で
なぜならそれはそれだけが生きて動く言葉になるから
微細な雨粒が顔中にはりついて
光たちが柔らかくその動きをうねらせ
街の全ては例外なくその姿をさらけ出すことになる
人はうなだれ
足元ばかり見つめ
細やかな日常の出来事に思い巡らせ
男たちの尻や腿はすっかりし
静かにすいこまれていくように
固く冷たくなっていく日常においては
水底に深く沈んで溜まっていく澱みをすくい取ることが大切で
なぜならそれはそれだけが生きて動く言葉になるから
微細な雨粒が顔中にはりついて
光たちが柔らかくその動きをうねらせ
街の全ては例外なくその姿をさらけ出すことになる
人はうなだれ
足元ばかり見つめ
細やかな日常の出来事に思い巡らせ
男たちの尻や腿はすっかりし