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感想「サイレント・ナイト」11/18公開〜毒は必ず吐き返される〜

Fan's Voiceさんの試写会で観ました。


イギリスの片田舎、クリスマスイブのディナー・パーティー。

地球全土を席巻する謎の猛毒ガスが、明日にもイギリスに到達。

大人たちは苦しまずに死ぬことができるピルを子どもたちにプレゼント…


いやーブラック!

「キングスマン」シリーズのマシュー・ヴォーン製作。

ディザスター映画ネタ満載です。

キーラ・ナイトレイの映画当てゲームが難しすぎました…好き。


監督は新人のカミラ・グリフィン。

出演しているマーロン・グリフィン・デイヴィス(「ジョジョ・ラビット」の天才子役)と双子の弟ハーディ&ギルビーのお母さま!

このことを踏まえて観るとメッセージがわかりやすいです。


以下ネタバレあり。


猛毒ガスについてですが、アート曰く「人類の毒を吸収し続けた地球が吐き返してる」と。

環境汚染が原因のようです。

ガスのことを知って戸惑う子どもたちに、ピルを渡して「これだけは信じて、できることはやったのよ」と辛そうに言う大人たち。

そんな彼らを批判しようとする時、「地球のため、未来のため、子どもたちのためにできる、やるべきことをやっているのか」という問いはわたしたちに返ってきます。

毒は必ず吐き返されるのです。

地球が毒を吐き返しても、毒を吐くことをやめない大人たち。

スクリーンに映し出されているのは、アートの瞳に映っているのはわたしたちなのです。


そして、生き残るのはアート(芸術)のみ。

監督が実子の“瞳”で訴えかける異色のディザスタームービーでした。

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